ぼくの個人情報は500円らしい。2日1回は起きている個人情報漏洩

ぼくの個人情報は500円らしい。2日1回は起きている個人情報漏洩

ぼくの個人情報が漏洩しました。漏洩の原因は、中国籍からの不正アクセスだって。

で、お詫び文と一緒に送られてきたのがQUOカード500円分。ぼくの個人情報は500円程度の価値なんですね。

ローソンで2003年に起きた個人情報漏洩事件をきっかけに、この相場が決まったと言われています。でも、この500円という金額の根拠は全くないそう。その後はベネッセの個人情報流出で、これも500円の金券が送付されました。

今回、僕の所に届いた詫び文には「不正な請求が発生していないかクレジット会社の請求内容を自分で確認してとね!」と書いてありました。そして、500円のQUOカード。

今回の事件を機に、個人情報漏洩について調べてみました。

調べてみてびっくりしたけど、個人情報漏洩は大小合わせて2日に1回のペースで発生。

2016年に発生した個人情報漏洩の主なものを挙げてみました。もう、だだ漏れ(笑)。

2016年9月2日

Dropboxのアカウント情報約6800万件が流出

2016年8月24日

東電PGが法人顧客情報21万件を含むHDDを紛失

2016年7月25日

アシアナ航空が個人情報含むファイルが1年以上にわたり閲覧可能だったことが判明

2016年6月14日

JTBの顧客情報約793万人分が外部流出の可能性

2016年5月2日

エイベックス関連サイトに不正アクセス。個人情報最大35万件が流出の可能性

2016年4月21日

日テレに不正アクセス。最大43万件の個人情報が漏洩した可能性

2016年3月11日

Tweepieからアカウント情報5.5万件が流出

2016年2月2日

ワイジェイFX、元従業員が約18万件の顧客情報を不正持出、一部流出

2016年1月29日

東電、顧客情報81万件含むUSBメモリが所在不明

個人情報漏洩に麻痺していないか?

漏れて悪用されるのが云々ではなくて、そもそも漏洩させることがまずいのです。個人情報の保護に関する法律でしっかりと定められていますから。漏洩させたということは、法律違反になります。

個人情報の保護に関する法律

第一条  この法律は、高度情報通信社会の進展に伴い個人情報の利用が著しく拡大していることに鑑み、個人情報の適正な取扱いに関し、基本理念及び政府による基本方針の作成その他の個人情報の保護に関する施策の基本となる事項を定め、国及び地方公共団体の責務等を明らかにするとともに、個人情報を取り扱う事業者の遵守すべき義務等を定めることにより、個人情報の適正かつ効果的な活用が新たな産業の創出並びに活力ある経済社会及び豊かな国民生活の実現に資するものであることその他の個人情報の有用性に配慮しつつ、個人の権利利益を保護することを目的とする。

個人情報の保護に関する法律

「一人の個人情報なんて大したことない。沢山集めた時にビッグデータとして活用出来ることに意味があるんだ!」とか、「クレジット会社がちゃんと補償してくれるよー」とか言われるけど、そもそも僕の情報を僕の知らないところで勝手に流されるっていうのは、プライバシーの侵害なわけで。

また、一度流出した個人情報というのは回復が難しいことも頭に入れておきましょう。

これからもっと増えるよ!個人情報漏洩

インターネットの世界では個人情報を細かく解析する動きが出てきている。例えば、見込み客を判定するMA(マーケティング・オートメーション)とかね。だから、企業に属する人間が個人情報に触れる機会はもっと身近になるし、情報リテラシーの低い人たちがこのデータを触るとなるとちょっとゾッとする。

個人情報はこれからも大量に蓄積され続けるし、それが人工知能に渡されてマーケティングに最適な解を出してもらうのが主流になってくるんじゃないかな。

今、人工知能が実質的に一番活躍するのは、マーケティングの部分だもん。

これからも、何百万件の個人情報はじゃんじゃん漏れると思う。どんなに強固なセキュリティだって絶対は無いし、ましてや人間が勝手にUSBメモリに個人情報をエクスポートしたりしたら、それこそ防ぎようがない。

便利っていつも危険と隣り合わせ。

クレジットカードの枚数は減らして、万が一悪用されていないか毎月の請求書をしっかり確認するしかないか。後は不審な勧誘の電話やDMが増えてきたら要注意。どこかで個人情報が漏れているかも。

僕の個人情報の価値はQUOカード500円分だとは思っていません。

プライバシーはプライスレスですよ、企業の皆さん。