当時滞在していたスイスからロンシャン礼拝堂がそれほど遠くないことを知ったので、ちょっと行ってきました。Baselより電車で約2時間、RONCHAMPに到着。電車の本数が少なく急行は止まらないので要注意です。場合によっては、前後の駅からタクシーを使うのも手。現地の運転手さんもその辺りはよく心得ているようで、駅前に数台停まっているようです。素晴らしい青空で、撮影にはもってこいの陽気でした。
ル・コルビジェ LE CORBUSIER
スイスで生まれ、フランスで主に活躍した建築家。本名はシャルル=エドゥアール・ジャンヌレ=グリ(Charles-Edouard Jeanneret-Gris)。フランク・ロイド・ライト、ミース・ファン・デル・ローエと共に「近代建築の三大巨匠」として位置づけられる(ヴァルター・グロピウスを加えて四大巨匠とみなすこともある)。晩年のロンシャンの礼拝堂(ノートルダム・デュ・オー礼拝堂)は造形を特に強調し、それまで主張していたモダニズム建築からかけ離れた作品として注目される。
スイスのラ・ショー=ド=フォンに時計の文字盤職人の父エデゥアールとピアノ教師の母マリーの次男として生まれた。家業を継ぐために時計職人を養成する地元の装飾美術学校に学んだが、専門的な大学教育は受けていない。
ル・コルビュジエの建築模型や図面、家具は、20点以上がニューヨーク近代美術館に収蔵されている。コルビュジエの代表作であるLC2 Grand Confort(大いなる快適)は、デザイン家具の歴史上、最も大きな功績を残した作品である。 1997年4月から発行されている、現行の第8次紙幣の10スイス・フランにはル・コルビュジエの肖像と作品が描かれている。
ロンシャン礼拝堂 Chapell de Ronchamp
屋内は写真撮影禁止でした。
感想
ポエムはこの辺にして。意外と感動しなかったという意見が多いですかね。たどり着くにはそれなりの苦労を要するのに、紙粘土で捏ね上げたような建物がポツンとあるだけ。これだけ見たら、なんじゃこりゃって思います。Wikipediaの引用文にも書いてありますが、ロンシャンの礼拝堂は造形を特に強調し、それまで主張していたモダニズム建築からかけ離れた作品として注目されるということがわかっているかそうでないかで、感動が違うのかもしれません。少し事前知識ないと楽しめないと言えるかもしれません。
私は、このぼってりとした概観と、屋内の光を取り入れる窓の繊細さのギャップが大好きですけど。
ぼってりとした外観から産み落とされた影が、
もう一つの顔をつくりだしていた。
太陽の光を取り入れる窓は、
厳密に遊びながら散りばめられていて、
外と内を繋ぐいくつもの橋となって、
内側を照らしてくれる。
地上から突き上げるように、
空から重くのしかかるようにして
両者が出会う瞬間に起こるパチパチとした閃光が
網膜の裏で不可視を編み上げる。
人が立ち尽くして見てしまう風景を、
アタマで想像したって辿りつけるわけがない。
[…] Photo by : ロンシャンの礼拝堂 […]