政府が働き方改革実現会議の中で、残業の上限を月60時間と定めた政府案を示したみたいですね。
私からすれば、一日3時間の残業でも冗談じゃないと思ってしまいます。
プレミアムフライデーとやらもどこまで効果があるんでしょうか。
さて、私は昨年から会社と交渉を続け、フルタイムの正社員からパート社員になりました。
雇用形態の変更は、うつ病でも育休でもなく単純に自分の時間がもっと欲しかったから。
勤務時間は4.5時間(こちらの指定時給と残業無し)。
ダウンシフトというやつです。
働き方を主体的に選択したいと思った
働き方と言うと、もっぱら正規か非正規か、今の会社に残るか転職かの二者択一で語られることが多いですが、私は「同じ会社」に残りながら第三の道がないかを模索していました。
よって、ブログ飯や起業、脱サラとも違います。
正社員として退職手続きを済ませたあと、パート契約の流れでしたので、再雇用になります。
半ばセミリタイアのおじいちゃんな気分。
同じ会社ですから、業務内容は熟知しているし、仕事の引き継ぎもゆっくり出来ます。
会社にダウンシフトを提案
皆さんは、ダウンシフトって言葉、知ってますか?
減速生活という意味らしいんですが、要は熾烈な出世争いや長時間労働を強いるような生活から降りて、ストレスの少ない生活に切り替えることを指すんだそうです。
このダウンシフトという視点から、働き方を会社と交渉した結果、雇用形態を正社員からパート社員に変更していただきました。
ミニマリストとか流行ってますが、仕事もミニマムにといった感じです。
働き盛りの30代男性が、こんなことを言うと周囲にびっくりされますが、こんなトリッキーな申し出を快諾してくれた会社に感謝しています。
業種はIT。
ブラック企業が跋扈するIT業界ですが、私が在籍している会社は、残業時間は月30時間程度。
正社員なら、残業代は全部出るし、ボーナスは年2回ちゃんとあります。
私自身の適正の問題もありますけど、IT企業で定年まで勤め上げるというのは、かなり無謀かなと常々思ってはいたんです。
というか、はっきり言って現実的じゃなくなってきている。
IT業界こそ、アーリーリタイアとの親和性が高いんじゃないでしょうか。
じゃあ、一労働者としてダウンシフトという働き方を会社に提案してみたらどうなるかなと思い立ち会社に相談。
ダウンシフトにおける自分の解釈はこう。出世競争から降りて、時短勤務を指しますから、正社員からパート社員にしてくださいとお願いしました。
会社に提示した条件
- こちらが指定した時給
- 午後出勤
- 半日勤務
- 残業ゼロ
ダウンシフトで得たもの
- ストレス50%オフ!
- 午前中の自由時間
- 満員電車回避
失ったもの
- 厚生年金
- ボーナス
- 退職金
- 無期雇用
- その他福利厚生
結果、上記条件で会社側は快諾してくれました。
失ったものは大きく見えますが、時給交渉出来たことは大きいです。
最低限の生活費を稼ぎながら、フルタイム勤務では手に入らない自由時間を手にしました。
時間は等価ではありません。
若ければ若いほど価値があります。
とはいっても有期雇用。
半年ごとの契約が更新されなければ会社からサヨナラを言い渡される身分。
楽観視はしていません。
なんだ、それじゃあただの非正規じゃないかと言われそうですが、人材派遣会社を通さずに主体的に交渉したことに意義があると考えています。
半日勤務ですので、空き時間にスキルを伸ばしてもいいですし、ストレスキラーに怯える必要もありません。
転職活動もしっかり出来ます。
今回の決断について、友人知人から色々訊かれる機会が増えてきたので、自分なりにまとめてみました。