大学を辞めるってだけなのに、異様な盛り上がり。
これが、インターネットの新しい楽しみ方なのか、それともはてぶ民のなせる技なのか。
4ヶ月で大学を中退し起業します。レールに沿ったつまらない人生はもう嫌だ。 – いしだの話
石田さんのブログ記事読みました。投稿されたコメントも全部。TwitterのTLに流れてくるブロガーさんたちの意見も読んでます。ネットをよく使っている人なら、ここ半月で一度は見たことあるでしょう。2chまとめサイトでも取り上げられたみたいですね。
私なりに注目したのは、肯定的な意見や批判的な意見の中身じゃなくて、皆自分の人生観を熱く香ばしく語っているところ。
そういうキッカケを石田さんは皆に与えてくれたんだと思う。これはすごく感謝したい。自分の人生観を語るって実はとっても勇気が要ること。特にネットでは。
だから、石田さんからは勇気を感じる。暴勇という言葉もあるけれど、この試みは評価したいと思う。
だって、みんなにプラスになったんだもん。振り返りってすごく良いことだし大事なこと。
じゃあ、僕の話を少しだけ
こんな記事を投稿しようと思ったのは、僕が石田さんと似た様な人生を歩んだから。
僕も未経験で吹奏楽部でした。
石田さんは高校の時に楽器未経験で吹奏楽部でとても苦しんだと書いてありました。その気持ちよくわかる!
僕も楽譜すら読めないのに未経験で吹奏楽部に入って苦労しました。楽器はフルート担当。
練習の総時間で言えば、最終的に同期の10倍は練習したと思います。僕はフルート経験者を出し抜いて最終的にはソロパート担当になりました。ごめんね、ここは君と違うところ。でも、幼少からピアノをやっている子たちには初見の譜読みによる演奏はどう逆立ちしても勝てなかったけどね。
僕はここで二つのことを学びました。
大半の人は継続的に努力ができない。
努力しても絶対に埋まらない差が存在する。
センター試験を抜け出した
石田さんは大学を中退しましたが、私はセンター試験を途中で抜け出しました。
笛ばっかり吹いていて、大して勉強もしてませんでしたし(笑)。やりたいことが明確にあったというのもあります。家に帰って、それを母親に告げると「そう」といったそっけない返事と後に、こう言われました。「しばらく実家に住んでもいいけど、あとは自分で責任をもって好きなことをやりなさい。お金のことも含めて」
絵の道に進む
同世代がキャンパスライフを謳歌する中、彼女を大学生になった友達に寝取られ、車の免許も取りに行けず、学歴は高卒で社会との接点はアルバイトだけ。ハングリーの塊だったと思います。この時のコンセプトは「泥臭く行くしかねぇ」でした(笑)
もともと馬力はあったので、2日1回3時間の睡眠でバイトを4つ掛け持ちしてお金を貯めました。今ならもっと賢いやり方があったでしょう。スマートではなかったですが、正しかったと思ってます。
お金を貯めて、海外の芸術学校を見て回り、その間に銀座で個展、フランスの美術館に出展して、ヨーロッパの芸術学校で学んだりと充実した20代前半を送ることが出来ました。若さってすごい!
20代中頃は、都内にアトリエを構えて絵を販売したり、生徒を抱えたりして、しばらく暮らしていましたが段々と立ちいかなくなって、派遣社員として働くことに。絵で食べていくのは難しいことを身を以て体験出来ました(笑)
最初は営業職。派遣社員でしたが、新人では全国2位の売り上げを達成。本来は派遣社員に支給されないインセンティブもいただきました。正社員にならないかとお誘いいただきましたが、丁重にお断りし次の職場へ。
そして、小さなWeb制作会社に拾ってもらいました。待遇は真っ黒のブラック企業でしたけど。毎日終電の生活に疲れて果てて転職。
次に手堅い企業のインハウスWebデザイナーとして奇跡的に転職が出来て、今日に至ります。住宅ローンの審査も無事に通ってマンションも買えました。
俗にいうとレールを一度外れて、戻ってきたという認識になるのかな。一般的にはギリギリの所でリカバー出来たんだね!という見方をされるでしょうね(笑) この周囲の見方を打ち破るのが、次の課題だと思ってます。
最後に
今回の件で一つ難を言えば、何の実績もない状態だけで異常にバズってしまったのは不幸なことだと思う。心はそこに味を占めてしまうから。前借りなんだよね、その感覚って。虚言を吐く香具師と一緒ならないように、注意深く進んでいってください。
では!