Webデザイナーの将来性

うーん。
これだけはヤメておけという仕事の候補にWebデザイナーという仕事があります(主にネットで盛んに言われているようですが)。私もこのヤメておけといわれるWebデザイナーです。はい。今は少しずつディレクションもやらせてもらっていますが。。。

私は一般的な制作会社から転職して企業内のインハウスWebデザイナーになりました。グラフィックな部分の制作が多いですが、コーディングもやりますし、プログラマーに向けて画面設計書を作成したり、クライアントと打ち合わせもします。




なぜヤメておけなのか?

最初にこの話をしないといけないですよね。この業界は、長時間拘束、低賃金、技術の進歩が速いというかヤバい。

将来性に疑問があると言われているのもこのためです。定年までWebデザイナーでやっていく考えると「勤め上げる」ということがとても難しい職種かもしれません。
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ヤメておけと言われているのは「制作会社のWebデザイナー」

ちゃんとした制作会社もあります。ただ、長時間拘束や低賃金で働かせる「制作会社」が多いのもまた事実です。デザイナーという肩書きがつくならとやってみたい人は多いでしょう?

やりたい人が後を絶たない。だからブラックな制作会社もたくさんあったりするんです。20代前半で一気にスキルを磨き上げたいのなら制作会社ですけど、ずっとそこの第一線で制作していくのは大変です。

フツーの制作会社は潰れていく

これからは、なんでも出来ますという「制作会社」は潰れていきます。どうしてか?

Webは「印刷屋さん」じゃありません。Web業界の動向を見てみてください。印刷物のようなページは減りつつあります。バグの多かったIE6・7の呪縛からも解き放たれつつある今、HTML5とCSS3を中心にWebはその多様性を如何なく発揮しようとしています。

その多様性は、何でも出来るようになるじゃなくて、企業が求める機能を実装することに他なりません。静的な企業ホームページを作る時代は終焉を迎えました。

つまり、独自色の無いWeb制作会社は非常に危険ということになります。企業PRも出来るプロモーションを得意とした制作会社なら話は別かもしれませんが、農業や製造業や運輸業や金融・保険業や不動産業や教育など、業種によって必要とされるWebのデザイン傾向や技術は今後増々違ったものになっていくと思いませんか?




インハウスWebデザイナー

みんながそうなるべきだとは思いません。ただ、ブログでいつも話題になっているような超人的Webデザイナーを目指すのが今の自分にはあまりにも難しいと感じている方や、ブラックな制作会社でプライベートが潰れていく毎日にうんざりしたWebデザイナーなら、インハウスWebデザイナーという道もあるかもしれないという話です。

社内Webデザイナーといってもいいかもしれませんが、別にヒマじゃありませんよ。

私が在籍している会社の業種は一つです。けれども、仕事の内容は多種多様。それらに関わるシステムの画面設計やデザインなどにも参加しています。一つの業種を深く知った上でデザイン出来るというのはこの上もない喜びです。

要求されるクオリティは自ずと高くなってきますが、その分制作期間も余裕を持って確保することが出来ます。また、企業の規模が大きくなるほど残業代や社会保障なども含めてコンプライアンスは遵守される傾向にあります。

社内SE同様、社内Webデザイナーがこれから少しだけ増えてくると思います。転職を考えている方は定期的にググってみてはどうでしょうか?