オウンドメディア(owned media)とは、自分が所有するWebサイトやブログ。要は自前のコンテンツということ。
これは、Webアフィリエイターからの視点です。企業向けの話とは違ってきます。個人のWebアフィリエイターのオウンドメディアの度合いがどれくらい持っているかという話です。まずは、トリプルマーケティング(オウンドメディア、アーンドメディア、ペイドメディア)という三つの分類を整理してみましょう。
オウンドメディア(自前コンテンツ)
自前のメディアです。主としてCMSやブログ。全てのアフィリエイターはここを拠点としてお金を稼いでいます。アフィリエイターのホームですね。
アーンドメディア(主としてSNS)
TwitterやFacebookなどのSNS(ソーシャルメディア)。アフィリエイターはこのパイプを使って口コミの拡散やアクセスアップを図ります。YouTuberやLINEクリエイターズマーケット等もこの範疇に入ります。
ペイドメディア(お金をかけた広告等)
マス広告やリスティング広告など費用をかけて広告枠を購入するメディア。
ただし、アフィリエイターはペイドメディアの広告枠を買うのではなく、ブログとかWebサイト内で売り手となって告知します。自前のサイト内にGoogle AdsenceやAmazonアソシエイト、A8.netなどの広告枠を表示します。
あなたのオウンドメディアのオウン度数は?
オウン度数というのは、どれだけ自分の所有するメディアが自分に近くに置いてあるかという点と、収入経路が安定性という2点で考えてみました。
オウン度数 120%
- レンタルサーバーを自前で借りている
- 自前のブログサービスを展開
- 講演や原稿料、有料メールマガジンなどが主たる収入
- Google AdsenceやAmazonアソシエイトなどのアフィリエイトサービスは副収入
※自前でサーバーを仕立てることも可能ですが、メンテナンス性を考えるとレンタルサーバーが一番だと考えています。
オウン度数 65%
- レンタルサーバーを自前で借りている
- CMSなどで自前のブログサービスを展開
- Google AdsenceやAmazonアソシエイトなどのアフィリエイトサービスを利用して収入を確保
※多くのアフィリエイターがここ止まり
オウンド数 50%
- はてなブログやまとめNaverなど外部サービスを利用
- サービスの中でブログ記事を展開
- Google AdsenceやAmazonアソシエイトなどのアフィリエイトサービスを利用して収入を確保
※はてなブログはSEOに強いと言われていますが、やはりはてなのサービスの中に入って提供している以上、オウン度数(自前率)は低いです。サービス提供元が突然打ち切りを発表したり、稼ぎが目減りすることがあります。
※記事は資産ですので、エキスポートして他サービスへの移行も可能。
オウンド数 30%
- ・SNSのみの運用(YoutubeやLINEクリエイターズマーケット)
※YoutuberやLINEクリエイターズスタンプなど嗅覚の鋭いプレイヤーは多額の金額を得ることが出来ます。その反面、すぐに供給過多となり収入が激減することも多い。(例:2015年8月現在でクリエイターズスタンプ数はすでに供給過多の状態で10万超!)
サービス提供元にどれだけ首根っこを掴まれているか?
モンスターストライクがApp Storeから一度BANされたことは大きな話題になりました。オウン度数が低いと、こういったリスクに常に晒されることになります。
これからWebを使って収入を得ていこうと考えている人は、まずは、オウン度数30%のサービスを探してみてトライして、成功したら次のステップというスタイルで挑戦してみるのが負担も少ないはずです。
ただし、オウン度数30%に記載したYoutuberやLINEクリエイターズマーケットはすでに供給過多の状態なので、次に来るビッグウェーブを嗅ぎ取る嗅覚が肝心です。オウン度数30%は素っ裸でセンスのみで戦うようなイメージですね。
「首根っこを掴まれる」という具体例を挙げていきましょう。
Youtubeの広告料率の変動を恐れるトップクラスのYoutuberなどは直接広告宣伝契約を締結しています。
LINEクリエイターズスタンプは利益分配見直し(50%→35%)を行いました。
また、Amazonアソシエイトの紹介率も過去に変更されています。
オウン度数(自前率)が低ければ低いほど安定してお金を稼ぐことは難しいということが透けて見えてきますね。
そして、アフェリエイトで一番安定していると思われていたGoogle Adsenceも、Appleの提供するios9では広告ブロック(非表示)機能が追加可能となる見込みです。多くのアフィリエイター程度の差はあれ収入減は避けられないでしょう。
Apple大好きのガジェットブログを運営されているアフィリエイターのみなさんはこの事実をどう受け止めているのでしょうか?
他人のふんどしとコンテンツファースト
今後、他人のふんどしで相撲を取ることがますます難しくなってきそうです。とくにかく毎日ブログ記事を書いてアクセスアップを目指すとか、最新の商品をレビューする時代が終わりを迎えます。
その反面、コンテンツファーストが最重要視される時代がもうすぐ目の前に来ています。ここで言うコンテンツファーストとは、言い換えれば「オウン度数(自前率)」です。掘り下げて言うと、コンテンツの中身の自前率のことです。
このブログもそういう立脚点に立って、運営の指針を転換していきます。吉と出るか凶とでるかですね。