Web業界のマーケティングといえば、二言目に出てくるのがMAの話題。しかし、国内の中小企業においてMAの導入は時期尚早であると私は感じています。
(トップ画像のアイアンマンは、わたしが買ってポージングしたやつです。彼を握っていると安心します)
まだまだ利用料が高い
高度なツールのため、決して安くはありません。
また、価格帯の振り幅も大きく、金額の算出方法もかなり違います。
機能差はあっても、今Web業界で最もアツい分野であるため、開発のスピードは速く機能差は数年でほぼ同列になってくるのではないかと感じています。
月ペースで、◯◯の機能が実装されます、◯◯が日本語化されますといった話がどこの業者さんからも出ていました。
それくらい、かなりのスピード感で開発が進んでいるのだなというのが正直な感想です。
恐らくは機能差がある程度無くなってきたところで、価格競争が始まるのではないかと予想しています。
現在は、HubspotやMarketoなど一部の製品がまだまだ優位な状態です。
米国製のMAツールが最適解なのかまだわからない
MAと言えば、まずはHubspot、Marketoなどの海外製品が主流となっています。
機能の面ではHubspotとMarketoの優位性を認めざる得ないでしょう。
ただし、それらが本当に日本のビジネスシーンにコミットするかはまだ不明瞭です。
多くのMAツールはその個人情報を米国のクラウド上に預けることになります。
例えば、国内のみ消費者を対象としているのにわざわざ海外に顧客情報をあずけること本当に必要なのかはよく検討する必要があります。
海外で顧客情報が流出した場合、日本の法律は適用されないというのは覚えておく必要があるでしょう。
また、既存の基幹システムとの連携となれば会社全体で協議しなければならない重大な問題です。
まずはインハウスWebマーケター育成
私が一番いいたいのはこの点です。
社内に営業はいても、Webマーケターはいないということであれば、今すぐWebマーケターを育てましょう。
MAツールのコンサル料金は決して安くありません。
自社の商品を知り尽くした営業をWebマーケターとして育てていくことが、生き残りに必要な戦略の一つだと私は考えています。
今後多くの中小企業でMAの導入が進むでしょうが、インハウスWebマーケターがいない企業あでは、高いコンサル料を支払い続けるのがオチです。
インハウスWebマーケターの重要性はまた機会を改めてご説明します。
MAは導入したら簡単に引き返せない
MAはメールマガジンと、顧客の行動履歴を紐づけて、Web上の全データを一元管理する高度なツールです。言うなればWebマーケティングの心臓部分(
アイアンマンで言うところのリアクター)としてMAを導入する流れになります。
例えば、MAと基幹システムとの連携などをしていたら、なおさらです。
それでも競合よりも先んじてMAを導入して差をつけたい!ということであれば、二つのことを先に進めておくべきです。
メールマガジンの運用と、自社サイトのアクセス解析です。
この二つはMAを導入せずとも安価で始められる施策であるため、まずはやっておいて損はないでしょう。
別の言い方をすれば、メールマガジンを運用したこともなく、自社サイトのアクセス解析を外注に投げっぱなしでは、MAの導入は見送るべき状況だと言わざるを得ません。