未だに、この手の相談をよく受ける。
Instagramの企業用アカウントを開設したいだの、Twitterアカウントを運用したいだの、とにかくSNSの特性を考えず、なんとなく流行りだから、個人でも使っているしいいだろうと思って、なんの覚悟も無しに開設して、フォロワーが企業関係者で占められていたりもする(笑)
とりあえずSNSアカウントを開設したいという人ばかり。
自分の使っているSNSでその企業アカウントフォローしたいかと聞き返せば、皆黙ったまま。
SNSは個人のもの
まず最初に押さえておくべきポイントは、SNSは個人のコミュニケーションに特化したツールであって、企業が入り込む余地はほぼないということ。
商品告知のほとんどはSNS利用者にとってノイズにしか映らないし、国内企業の掲載する写真のほとんどがゴテゴテかギラギラした汚いデザインのものばかりで、即座にブロック、削除したくなるようなものばかりだ。
最近のSNSは何もLINEやInstagramばかりではない。
すでにお馴染みのSnowやSnapchat、少しマイナーなところだと、植物好きのためのアプリGreenSnapや、読書好きのための読書メーター、学習記録を管理できるStudyplusなどなど。
SNSは常にあらゆる方面に枝を伸ばしているけど、どれもモノを買わずに(インスタ映え除く)個人の生活を楽しくさせてくれるものばかり。
SNSは双方向なのに
SNSは双方向のコミュニケーションツールであるため、書き込まれたコメントや賛否の反応などがネット全体に晒される。
この点を恐れてか、SNSに参入しない企業もあれば、参入してもこういったエンドユーザーの書き込みを全く無視して淡々と投稿する企業アカウントもある。
(クソリプに反応する必要はもちろんない)
SNS内でのコミュニケーションを盛り上げられないアカウントに価値なんてないでしょう?
企業SNSの成功事例なんて参考ならない
いくら調べても企業SNSの成功事例が参考にならない。
提灯記事ばかり。
実情は、かなりコストをかけているか、企画力のある担当者が盛り上げている。
カネか人材でSNSという「力」で無料のプラットホームを盛り上げているという点を冴えない企業アカウントを運営している担当者たちは自覚した方がいい。
SNS広告に出稿くらいでいい
せめてSNS広告に出向するくらいでいいと思う。
FacebookやTwitterに地域、年代、性別、興味のあるカテゴリなどセグメントを設定して広告を入稿出来るので、ちゃんとお金をかけて広告をSNSプラットフォームに流し込んで、SNS広告の効果を測定していけばいいと思う。
どっかのコンサルに騙されてお金でフォロワー増やしたりするのも止めようね。
意味ないから。
あと、Twitterのプロモーションに張り付いてるコメント、なかなか悲惨。
下手すると企業イメージが傷つきかねない。
食品・日用品の世界大手のユニリーバがブランド毀損を懸念してSNS広告中止検討しているという動きも見逃せない。
安易に企業SNSアカウントなんか開設しないで、個人SNS内で拡散されるような商品、サービスを企業は目指しましょう。
このブログのSNSアカウントが盛り上がってないとかそういうツッコミはいいんですよ、もう。。。