組織の中で働いていれば、愚痴の一つや二つや三つや四つや…と、まぁ延々と出てきます。
ちなみに、私は愚痴るの好きです。
愚痴を言うサラリーマンなんて、ダサい、カッコ悪い、何の解決にもならないと言われそうですが、そんなことは構いません。
現状をすぐに打開できないからこそ、愚痴が有効なんです。
そこまで我慢する必要ないんじゃないのって思っちゃうんです。
さて、この愚痴を誰に言うかと考えてみた時に、私は社内でかぐや姫を探すことにしています。
かぐや姫の探し方
間違っても竹林に行ってはいけません。
かぐや姫は社内で探せます。
具体的にいうと、かぐや姫というのは自分の所属している部署からのほどよい距離感を持った人物のことです。
これは、家族でも学生時代からの親友でも、同じ部署の仕事仲間でもありません。
コアなコミュニケーションの輪から少し外れた人です。
この感覚を、私は衛星距離感覚と命名します。
念のため説明しておきますが、衛星とは地球を回る天体のことです。
自分の所属する組織やコミュニティから少しだけ離れた部署にいる人に愚痴るのです。
どうして衛星距離にある人を探すのか。
自分が所属するコミュニティというのは、言わば地球です。
ここで毒を吐くということは、この惑星内に毒が回ります。
例えば、仕事の愚痴を家族に言ったところで全てを理解してもらえません。
この無理解が毒として自分に返ってきます。
かと言って、所属する部署の仲間に愚痴ると角が立ったり、深刻になりすぎるのです。
かぐや姫 9つの条件
- プライベートで会わない人
- 自分より少し出来る人
- 性別は問わない
- 社内の人
- 所属部署じゃない人
- 家族以外
- 友達以外
- 恋人以外
- 仕事上での利害がちょっぴりある人
私には大切なかぐや姫が3人います。
全員オトコですけど。
男性は同性の方が後々こじれないのでいいような気がします。
このかぐや姫たちに思いっきり愚痴っても、話半分でしか聞いてくれません。
所属部署が違うということは、業務内容が全て同じではないということです。
その距離感がいいんです。
「かぐや姫」の取り扱い注意点
もし、社内でかぐや姫と親交が続いてるのであれば、相手にとってもあなたが「かぐや姫」ということになるでしょう。
これは素晴らしいことです。
しかし、今から言うことに注意してください。
かぐや姫と過ごす時間の気持ち良さから、ついついプライベートでも仲良しになってしまいます。
仕事帰りの飲み会は問題ありませんが、休日などプライベートな時間にかぐや姫と会ってはいけません。
衛星距離感覚に照らし合わせると、その人物はもはやかぐや姫ではなくなってしまいます。
プライベートで会うということは、あなたのコアなコミュニティに属する人物、つまり同じ地球に住む地球人ということになります。
この瞬間にかぐや姫は月人から堕天してしまうのです。
昔話によく出てくるように、人に似た存在というのは特定の条件を満たした時のみ発生する現象でしかないのです。
ですから、かぐや姫というのもある一定の条件下でしか発生しないコミュニケーションの形なんです。