仕事の勉強と趣味の勉強と

仕事の勉強と趣味の勉強と

ある勉強をはじめようと思ったとき、あなたがサラリーマンならその始めようとする勉強が純粋に「仕事の勉強」か「趣味の勉強」かをじっくり時間をかけて厳密に検討してみなければいけません。私はこのブログを始めて約2年と5ヶ月になります。振り返ってみると、常に頭の中にあったのは「仕事の勉強」と「趣味の勉強」の両輪でいかにモチベーションを走らせ続けることが出来るかということでした。




仕事の勉強とは何か?

会社や組織に属している以上はもちろん仕事の勉強が優先。資格取得だったり新しい知識やトレンドを吸収したりと、会社に利益をもたらす一社員として日々自己研鑽に励まなければいけません。しかし多くの場合、仕事の勉強ばかりを続けていくとモチベーションが摩耗していきます。

プライベートな時間も会社のために捧げるのですから、それこそビターな感じですよね。その一方でプライベートな時間だろうが何だろうが、仕事の勉強をガッツリ出来るマッチョな精神の持ち主もいます。私はどうやら違うみたいですが。

趣味の勉強とは何か?

仕事の内容から距離のある勉強です。この考え方が一番のポイントです。

私自身で言えば、楽器を習っていることがその筆頭かもしれません。仕事と何の関係もありませんから。けれども、この趣味の勉強は心身が健全な状態を維持する効果はかなり高いと思っています。

楽器を練習する時間を確保するために早く仕事を切り上げる日を作ったり、日常では使用しない言語である楽譜の音符を読み解いてそれを楽器で奏でるというのは仕事で疲れた脳の気分転換にもなります。楽器演奏はきっと瞑想に近いんです。楽譜を読んでそれを弾く。その間は仕事のことなんて考える余裕がありません。それが却っていいんです。




なぜ線引きするのか?

わざわざ線引きしなくていいじゃないかという意見も聞こえてきそうです。線引き出来ない勉強もたくさんあるんだと。例えば、読書にしたって自己啓発本を読むのと文学作品を読むのとでは違ってきますよね。語学を勉強するのだって、もしかしたら今は趣味かもしれないけど仕事で少し使うことがあるから勉強しているんだという意見もあるかもしれません。

ここで「仕事」と「趣味」との2つにわざわざ線引きしたのは、自分の弱さをあぶり出すためです。多くの人が日々勉強に勤しんでいます。けれども、その勉強が自分を強くするのではなく、単に自分の無力感を慰めるためにしている色合いが強ければ強いほど、当人は近い将来危険な状態に陥る確率が上がってきます。人生を錯覚させる危険性がここに潜んでいるからです。

線引きをキッチリすることは難しくても「仕事」か「趣味」のどちらに偏っているかをちゃんと把握した上で勉強を始めることがモチベーションを維持する上でこの上なく大切だと私は感じています。どちらの勉強も人生にとって有意義なものです。このブログを始めて2年5ヶ月。私がこのブログを通して学んだことの一つです。

願望は自分の人生の現実ではありません。その願望はきっとただの蜃気楼です。私たちはテレビにせよ、ネットにせよ、蜃気楼を眺める機会が増えました。ある人が3ヶ月で成し遂げられるものを、ある人は3年かかるかもしれません。

世界の進歩は一様に速くなっていますが、私たちの歩みは今でも個性的でやっぱりばらばらです。それが素敵なことだ!と叫ぶつもりは毛頭ありません。その考えもやっぱり現実的ではないからです。しぶとく勉強して、しぶとく生きる事、生き抜く事。もうこれしかありません。

一説によると、サラリーマンの自由時間は一日3時間だそうです。あなたならこの3時間を何に使いますか?