半年後に仕事を辞めることを真剣に検討するにことにしました。この投稿は一連のシリーズでお送りしてます。
私が一番欲しかったもの
私は学生時代に吹奏楽部に属していましたが、家の経済的な事情で自分の楽器が買えませんでした。なので、学校が貸してくれる楽器を使っていつも練習していました。
貸してくれるだけありがたいのですが、楽器屋に修理やメンテナンスをお願いしても顔を渋くされるようなひどい楽器でした。それでも、練習量は間違いなく一番だったと思います。こういう経験から、楽器を買えるイコール経済力の充実という意識が既に学生時代に刷り込まれていたのかもしれません。
そして、ずっとやってみたいと思っていたチェロを始めることが出来たとき、ぱたりと欲しいものが無くなりました。
退職準備する自分のこと
性別:男性
年齢:30代(一応前半)
勤め先:きっとホワイト企業(サビ残無/年2回の賞与有)
年収:400くらい
雇用形態:正社員(平です)
扶養家族:一人
持ち家:なし
車:なし
貯蓄:ないんじゃないかな
こう書き連ねると大きな借金はゼロです。車もありませんし、住宅ローンもありません。30代男性にしては身軽過ぎるかもしれません。防音室のある一軒家を夢見た時期もありましたが、それを得るには一番吸収力のある若い活力を仕事へ徹底的に注入する必要があります。それでも手が届かない可能性が濃厚ですね。
ここは発想の転換。貸スタジオが徒歩圏内に3箇所ある地域に引っ越すことで、一ヶ月でこの夢を叶えました。車と家はキャッシュで買えるくらいになったら考えますって無理か。
若さだけは買えない
若さだけは逆立ちしたって買えません。年代別の時間は等価ではないのです。だから、まだ若いうちに好きなことをやっておこうと思っています。20代の時のように、明らかに無謀な試みは出来ませんが。。。「貧すれば鈍する」という言葉をいつも頭の片隅に置きながら自分の人生を考えるようにしています。もちろん、若い方がローンを組みやすいというのもあるかもしれません。それこそ若さを有効に使った人生計画ですよね。どれを選択していくかは個人の自由です。どちらを選んだとしても後悔は先に立ってはくれないのです。
草食系30代と貴族の生活
こう色々と書き連ねて行くと、草食系とか悟り世代と呼ばれる存在に自分は近いのかなと思ったりもします。でも、ここでよく考えてみてください。私も含めて多くの人は既に必要なモノがほとんど手に入ったと感じているんじゃないでしょうか? 好きな時に好きなものを安価で食べれる、綺麗な服を着ることが出来る。スマートフォンさえあれば低俗なものから高貴な好奇心まで大抵満たすことが可能です。私たちの生活はもう貴族の生活です。
属している企業の力で渇きは癒えました。物質的には十分満たしてもらいました。これで、本当に欲しいモノがなくなりました。次に本当に欲しいのは、この30代の自由な時間です。年代別の時間は等価ではありません。
仕事を辞めることを超前傾姿勢で考察していると、今やっている仕事にも不思議と攻めの気持ちが生まれてくるのが面白いです。