2014年8月からお送りしてきたシリーズ「仕事辞めようかな」もいよいよ最後の投稿となりました。最初に結論からいきましょうか。
ハイブリッドワーカーで早期退職を目指す
私が6ヶ月間自分と向き合ってひねり出した答えは『ハイブリッドワーカーで早期退職を目指す!』です。ハイブリッドワーカーって知ってますか? この言葉を提唱したヨシナガさんのインタビュー記事にこんなやり取りがあります。
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ヨ:以前は、「ミュージシャンになりたいから正社員にならずにアルバイトで」という博打のような夢の追い方が普通でした。でも今は、本業を持ちながら夢を追いかけやすい環境になっているんだと思います。個人的にはインターネットの普及が大きいのかと。ネットは時間と空間を圧縮しますから。例えば、漫画家になりたいから出版社に持ち込みを続けるという代わりに、今なら毎日マンガブログを更新するというデビューへの道もありますよね。
―本業を続けながら、夢も追える時代だと。
ヨ:はい。もし、好きなことや諦められない夢があるなら、「生活のために仕事があるから」と押し殺すことはないと思います。本業をおろそかにせずとも夢を追うことはできるはずです。逆に、本業が辛いときでも「自分はコレ(好きなこと)があるから大丈夫」と頑張ることもできるのでは。
様々な働き方を模索していく中で、少し前に流行った単なる脱サラを言い換えたノマドワーカーよりも現実的な選択肢だなと思った働き方です。要は二足のわらじを履き続けるということ。もちろん、二足目のわらじは最初のうちはそれほど大きくないかもしれません、また途中でダメになってしまうかもしれません。それでも本業の仕事さえ続けていれば、二足目のわらじを新しく買い直すチャンスが巡ってくるかもしれません。
現在、私はインターネットを通して独自のコンテンツを育てている最中です。具体例を挙げると、ブログの収益化、ギャラリーサイトで作品を発表、個人でWebサイト制作を請け負ったりしています。頂ける金額も少しずつですが増えてきています。
40歳までにこれらのコンテンツを育てあげて早期退職を実現させようと考えています。本業を退職したとなれば、ハイブリッドではなくなりますが、ハイブリッド車から水素電池自動車に乗り換えみたいな感じですかね。くしくも、トヨタが発表した水素電池自動車の名前はMIRAIです。
転職しないのか?
私が在籍している会社は、ちゃんと残業代は出る、残業時間は多くても月40時間程度。夏冬ボーナス有。条件だけ並べれば、ブラックが蔓延するIT業界の中で悪くはありません。なので、すぐに転職しなくてもいいかなという結論に至りました。
もちろん、危機感は強く持ってます。現在は、主としてWebディレクターとして現場で作業指示にあたっていますが、40代になったときに状況が大きく変化しているでしょう。日進月歩で状況がはげしく変化する業界です。その時までに、いつ仕事を辞めてもいいよと思えるような旗をひとつかふたつ掲げておきたい。そういう気持ちを持ったIT産業従事者は多いのではないでしょうか?
この進化したIT技術を逆手に取って、独自コンテンツを個人で築き上げることも私たちには容易になったはずです。ここを忘れてはいけません。
私の考えるハイブリッドワーカー
残された猶予時間を使って、コンテンツを育て続けて不測の事態に備えるという守りの姿勢ですね。本業という城壁を張り巡らしつつ、その中で兵隊たちを鍛え上げるそんなイメージです。
そういう視点からいくと、転職は薄暗い対岸にジャンプする行為です。これは本業の城壁を張り巡らすのではなくて、国を変えるということになります。
実際に移ってみなければわからないことのほうがはるかに多いし、転職は30代にはリスクの高い選択肢。転職を経験した友人や勉強仲間などの意見や話を聞いて、転職をせずにハイブリッドワーカーで行こうという結論に至りました。
このブログに私が打ち込んだ文字数は30万字を超えています。ブログ執筆以外に、勉強と称した活動時間は2000時間を突破しました。この中で、自分がどういう人間なのかも少しずつわかってきたような気がします。どうぞ、皆さん自分の考えをログとして取っておくということを試してみてください。非公開設定の出来るブログなど何でもいいと思います。
好きなことで、生きていくというのは、世間を知らない若者や考えの浅い人間の軽口だと思いはじめたら、あなたは自分以外の何か違う考えに取り憑かれているのかもしれません。