組織の中でずっと仕事をしていると見えてくるものがあります。
20代の頃は目の前の仕事をこなすことに精一杯だけど、30代になると出世する人間とそうでない人間に分かれてきちゃいます。
分かれ道の先に二極化したそれぞれの姿があります。
一方は管理職としてメキメキと頭角を現し出世していく彼ら。
まさしく出世魚。僕の中のでは彼らを「ブリ」と呼んでます。ブリブリじゃなくて、フィッシュの方です。
ブリは出世魚(ワカシ→イナダ→ワラサ→ブリ)の代表格ですから。
出世魚になれなかったオジさんたちはどうするのか。。。
ラットレースから落第した40代サラリーマンは何になるかというと、「妖怪」になるのです。
ま、モンスターサラリーマンです。
若いときに積み上げた過去の栄光を回顧し、老獪な戦術で会社で生き残りを掛けることに腐心する。
この時の動きの俊敏さと言ったら舌を巻くほど見事なもの。
僕はこの妖怪たちに本当に酷い目に合わされてきたけど、30代も半ばに差し掛かると彼らの気持ちがよくわかるのです。
今は時代の流れが速すぎて、付いていくのは本当に大変。
僕も、妖怪になっちゃうでしょうね。
小津安二郎の映画が描き出す昭和初期のサラリーマンを見たことありますか?
あの時代にパソコンなんてありませんから、簡単なことでもしっかり分業化されてるんです。
あるサラリーマンが鉛筆でなにやらメモを書き殴って、それを秘書に渡して清書してもらうなんてシーンがあったんですが、それがとても印象的でした。
現代では、そんな雑用は全部機械がやってくれます。
雑用をやる人間がどんどん減らされているのです。
私たちはテクノロジーの先に立つか、後に立つかを選択させられる時代に生きています。
テクノロジーの先に立てば、巨万の富を得ます。
テクノロジーの後に立てば、それは機械の奴隷になることを意味します。
時代が進めば進むほど、テクノロジーの先に立てる人間はどんどん少なくなってくるでしょうね。
シンギュラリティ(技術的特異点:人工知能が人間の能力を超えることで起こる出来事)の話が最近盛んですが、もうずっと前から起きているんじゃないかと思ってます。
だから、頭が付いていかなくなった人たちは、処世術に長けるしかないのです。
ある意味、社内で起きているこの現象は、人間とは何かという哲学的なテーマを突きつけてくるなぁとも思ったりしているんです。
仕事を諦めたサラリーマンたちのあの無気力な目つき。。。
歳を重ねるごとに時間が速く過ぎるというジャネーの法則がありますが、実際は「感覚」の問題ではなく「脳の劣化」の問題なのです。
ミドルエイジは21世紀という時間軸から置いていかれているのです。
90歳も過ぎると頬を掻いているだけで1日が過ぎるというのも、あながち嘘ではありません。
さっさと自分の好きな副業でも探して、早々にセミリタイアしかないんじゃないかと思う今日この頃です。