結論から言うと、『適切に設定されたKindle』ならすぐに慣れます。
本とKindleは似て非なるものです。そのフォーマットの差異を脳ミソがまだ埋めきれていないだけです。
1週間もすれば、電子書籍に慣れて頭に入ってくるようになります。
順を追って説明していきましょう。
実は、私もKindle Voyageを買って最初に受けた深刻なショックが「頭に入ってこない」ということでした。
スマートに持ち運べても頭に入らないのでは意味ないじゃん!
ちょっと検索してみると、どうやらこれは日本語だけではなくて世界的にも言える現象のようで、lifehackerさんの記事でこんなものを見つけましたのでご紹介します。
lifehacker
電子書籍より紙の本で読んだほうが、内容をよく記憶できる:研究結果
デジタル化の流れは、森林にとっては良いことでしょう。しかし、記憶にとっては悪いことのようです。最近の研究によると、電子書籍で本を読んだ人は、紙の本で読んだ人に比べて、内容を記憶している度合いが著しく低いことがわかりました。
リンク先
詳細はリンク先を確認してもらいたいのですが、この研究に疑問が一つだけ。
それは、今回の被験者が、普段から紙の本だけでなく電子書籍リーダーに慣れ親しんでいたかどうかという点です。
恐らくそんなことはないでしょう。
電子書籍リーダーの出現はここ数年の出来事です。
紙の本での経験年数が圧倒的に高い被験者たちが、紙の本で記憶しやすいのは当たり前のこと。
キーボードで打つより紙に書いた方が記憶に残るのと言った論点で同様に語ってはいけません。
論点が大きくズレてます。
そもそも、紙の本でと電子書籍リーダーで使われる五感の挙動にほとんど違いはないからです。両者ともページを指でめくるだけ。そうでしょ?
そこで導き出される考え方としては、電子書籍リーダーをいかに紙の本に近づけるかという点と、電子書籍リーダーのアドヴァンテージをどう活かすかという2点です。
Kindleを紙の本に近づける2つのポイント
電子書籍リーダーを紙の本に近づけることが、「慣れ」への最速の近道です。
まずはデバイスの選定及び電子書籍リーダーの設定をご説明します。
1. E Ink スクリーンのKindleを購入すること
Kindle Voyage Wi-Fi、キャンペーン情報つきモデル、電子書籍リーダー
まずは、「E Ink スクリーン」を採用している電子書籍リーダーを購入すること。
大手電気量販に行けば、サンプルが置いてあるので確認してもらいたいのですが、「E Ink スクリーン」は限りなく紙に近い見た目。
ですので、このE Inkを採用していない電子書籍リーダーや、液晶端末でよむKindleアプリからの読書スタイルというのは、読みづらいというのは言わずもがな。
2. 明るさの自動調整をオン
画面上部をタップして明るさの自動調整にチェックを入れてください。
これだけで大分違います。
画面が眩しすぎたり、暗すぎたりすると、脳はそれを紙の本ではない新しいフォーマットとして認識するはずですし、読みづらいという障害も発生します。
自動調整機能を常にオンにしておくことで、紙の本とKindleの差異が限りなく縮小されることがわかると思います。
明るさの自動調整機能が無いKindleは手で調整するしかありませんので、これからKindleを買って本を読み漁りたいという方は、明るさの自動調整機能が付いているものをお勧めします。
Kindleの4大機能をフル活用
紙の本に比べても十分すぎるアドバンテージが今のKindleには搭載されています。今から紹介する機能を活用してみてください。5分で理解できます。
1. ポピュラーハイライトをオン
画面上部をタップ→歯車→読書オプション→メモ&この本について
好みは分かれるでしょうが、同じ本を読んでいるユーザーが文中に引いた線が出てきます。
実用書などを読む時にはこの設定をオンにしておくことが望ましいでしょう。
また、小説のあらすじなど重要な分岐点にも線が引かれていることが多いので、電子書籍リーダーというフォーマットに頭が慣れてくれるまではしばらくそのままがいいかもしれません。
慣れてきたらオフにして、自分でハイライトを付けて読み返してみてもいいと思います。
2. 自分でハイライトを付ける
文中で指で文書をなぞる→ハイライトをタップ
→文章上部をタップ→移動→メモ→自分のメモでハイライト一覧が参照できます。
重要だと思ったハイライトを付けていけば、いつでもハイライトの箇所を読み返せます。これは紙の書籍ではできません。タップの反応速度がスマホに比べて遅いので、直接メモを残すことには向いていません。ハイライトを残すくらいがちょうどいいです。
3. 本の骨格がわかるX-Ray機能
文中で画面上部をタップ→X-RAYをタップ
これは非常に優れた機能です。本に含まれる主要キーワードを自動で抽出した上で、「人物」「トピック」「画像」に分類。注釈の説明も含まれていますので、理解の手助けになります。トピックを一覧でチェックしたり、該当のページに直接ジャンプすることも可能。
4.付箋感覚でしおりを挟む
画面上部をタップ→しおりのアイコンを押した後に「+」マークをタップ
付箋同様しおりをどんどん追加できます。
「移動」からしおりをおすと異動先の内容をプレビューしてくれますので、助かります。
Evernoteと連携等、もっと細かい設定もいろいろあるのですが、敢えて設定のオンオフだけに絞った内容をご紹介しています。電子書籍の内容が頭に入ってこないという感覚を拭い去るには、これだけで十分だと思いますよ!
それでは素晴らしい読書ライフをお送りください!
Kindle Voyage Wi-Fi、キャンペーン情報つきモデル、電子書籍リーダー