仕事を語る難しさ

仕事を語る難しさ

仕事について、あーだこーだ記事を投稿してきましたが、つくづくこのテーマについて語るのは難しいなと実感させられます。でも書きます。

脱社畜ブログ

仕事のことについて調べていくと、日野瑛太郎さんの脱社畜ブログという人気サイトに辿り着きました。記事の内容は自分の仕事に対する考え方とかなり親和性が高いなぁと思ってます。率直に言って、私はこのブログに共感しました!

大半の記事を読み終えた時、ふとこのブログ周辺で奇妙な現象が起きていることに気付きました。サイト自体は沢山ブックマークをされて読者の感心が高いのに、日野さんの出版された本のAmazonレビューの評価があまり良くないようなのです。

ブログと本の違い

ブログを読むのにお金を払っているという意識を持っている人はほぼいないでしょう。通信費は払っているんですけど。

本はお金を出して買います。それは、消費者が労働者として稼いだお金です。この意識が本を買う消費者には強い。つまり、買うからには役に立つもの、または役に立たなくても自分が好ましいと思うものを買いたいと願います。

つまり、ブログで取り扱っているテーマを本にした途端に、読み手から求められるハードルがとても高く設定されてしまうんですね。Amazonレビューの中には納得出来るものもありますが、読んでてちょっと怖いレビューもあります。それ位、皆さん働くことに対して真剣なんだと思います。

働くことは正当な妥協

私は正当な妥協という言葉が好きです。好きなことを仕事にすることは正直難しい。でも、好きなことに近いことを仕事にするならなんとか出来そう。人にはそれぞれ適性がありますから。

組織に属するにせよ、個人でやっていくにせよ、求められているのは、自分を変化させる力。組織の要求に対して自分が正当だと思えば組織の中で嫌でも自分を変化させなければいけません。その要求にどうしても応えられないなと思えば、組織を変えるか、フリーランスになるかです。

多くの人にとって労働は正当な妥協です。たとえ苦しくとも、金銭を得ることで生命を維持し、社会との接点を持ち、人間としての尊厳を保てます。失業ほど人の心を傷つけるものはありません。だからと言ってブラック企業の擁護はしませんけどね。

仕事を語る難しさ

仕事をメインテーマとして語り、それをライフワークとして対価を得ていくなら、個人の経験を飛び出さないといけません。個人の考えや経験を披瀝するだけでは少し足りないのかもしれません、実際に悩んでいる人に具体的なアドバイスを出来るスキルや労働に関する法律を深く知ることで誰かの役に立つことをブログでは無く、本の読み手がそれを強く求めているのかもしれません。次の日野さんのアクションに私は注目しています!

じゃあ私のことを少し

ここまで、読んでくださる読者の方はなかなか忍耐強い。

この仕事を辞めようかなシリーズ。煮え切らない奴だなーと思われているかもしれませんが、このブログは決して増やすことの出来ない自分の残り時間を意識することがメインテーマです。仕事もこのメインテーマに含まれているので書いてます。

私は絵を描いたり、チェロを弾いたりする時間にとても幸せを感じます。STUDYPLUSを使って自分の活動時間を記録していますが、その記録によると、小さい絵を一枚仕上げるのに一ヶ月かかります。LINEスタンプを作るのには100時間掛かりました。チェロは一年間習ってやっとバッハの二つのメヌエットが弾けるのみ。

このペースでいくと、死ぬまでにあと何枚の絵が描けるかな、あと何曲弾けるようになるのかなというのが主な関心ごと。もっと描きたい、もっと弾きたい。この勝手気儘な感情を仕事という社会の理性で測り直しているのがこのシリーズです。

仕事以外にも、プライベートでWebサイトの制作依頼があったり、1人で立ち上げたWebサービスの幾つかが稼働したりしていて、金銭を得る手段の準備はゆっくりですが進んでいます。