国内でもすっかり有名になったGrammar in Useシリーズ!世界中の英語学習者の間でも高い評価を受けている人気の英文法書。出版元はケンブリッジ大学出版局となれば、その信頼性は抜群でしょう。
今回はこのGrammer in Useのアプリ版をご紹介します。
1.どのくらいのレベル?
中学英語と簡単な基礎文法が出来ていれば、問題なく読み進められます。
また、日本語の文法用語をある程度知っている方であれば、より一層の理解が深まります。
メインメニューの各項目で【Present and past】や 【Future】また【Passive】といった表記が何を学ぶための項目なのがすぐに理解出来るはずです。
ただ、最初のInstructionsの説明にもありますが、詳細な文法解説はあくまでも書籍に譲るといったスタンスなので注意してください。
1.圧倒的な問題数と音声データ!
書籍版でも、その圧倒的な問題数は1つの大きな特徴となっていましたが、この特徴はアプリ版でも同じ。とにかく問題数が多い。
問題数の数だけで言えば、他の国内アプリにも優秀なのがたくさんありますが、Grammer in Useのスゴいところはこれだけじゃない。
このエクササイズに収録されている問題を全てネイティブ音声でしっかり読み上げてくれるんです。これだけの問題数でその全てを例文を読み上げてくれるアプリは他に見た事ないですね。
2.構成内容
What can I practice here?
【What can I practice here?】という項目があり、選択した文法項目に応じた選択式の簡単な問題が出題されます。理解が曖昧な人は、書籍版のココを見てね!と教えてくれます。
Examples
次に枝分かれした各文法項目に進みます。各項目は10問ずつ2種類のエクササイズ。最初に【Examples】が示されて、こう答えてるんだよと教えてくれます。
画面下の【Do the exercise now】ボタンを押すと10問の問題が始まります。
直接単語を入力していくものや、選択形式のものなど出題形式は実践的。直接入力するものなどは、短縮形など正解が複数あるものであれば、ちゃんと正解としてくれるところもこのアプリの優秀な特徴のひとつ。
また、画面下のチェックボタンから、1問ずつ答え合わせをするのか、10問終わってから答え合わせをするのかを選べるという配慮も素敵。この表示される解答画面に例文読み上げのためのスピーカーアイコンが付いている。
3.地味に学習効果が高い録音機能!
英語漬けをやっていた時にも素晴らしいなと感じたのが発音を記録出来る機能。実はこのアプリにも録音機能があるんです!
画面下のマイクアイコンで録音してから、右の再生アイコンをタップすると自分の発音を聞けちゃいます。これは地味に学習効果が高いと思いますよ!
3.その他の機能
Completed (学習ログ)
それほど優秀とは言えないけど、一応学習ログを取ってくれます。苦手な問題や間違えた問題を抽出してくれる機能は一切ありません。終了したセクション、日時、正答数、要した時間だけを確認できます。
Glossary(簡単な英英辞典)
英英辞典まるまるというわけではないみたい。ただ、アプリで使用されている単語をちゃんと網羅しているようですね!英英辞典導入の入り口としてはいいかな。
Notes(録音機能付き)
録音機能が付いたメモ帳です。音読練習にはもってこいの機能!
出題される例文はコピー出来るので、【Notes】へ貼付けてから音読練習なんてこともできます。
操作に少し癖があるので、【More】ボタン>【Help】>【Making a note】 をよく読むようにしてくださいね!
3.書籍版と同時並行するのがベスト!
最終的にインストールする価値があるかと聞かれれば、書籍との同時並行でやれば間違いなくYes! 自宅では書籍(これデカイんだよ)で外出先ではアプリというのが理想的。
学習アプリだけだと、肝心の文法事項説明は書籍のココ見ろよと言われているので、これだけで英文法をマスター出来るとは思わない方がいいと思う。それでも、分かり易くて実用的な英文で英文法事項を勉強し、大量の問題と大量の例文読み上げ音声、そして録音機能に簡易版の英英辞書まで付いたものが手のひらに収まるのであれば、その利用価値は高いと思う。
最初にMoreボタンからHelpを熟読してから問題を進めてください。僕みたいに操作でイライラすることはなくなると思います。