電化製品を買うときとまるで逆 参考書の買い方

電化製品を買うときとまるで逆 参考書の買い方

みなさんは参考書を買われるとき、ネットで注文することが多いですか?それとも書店で買うことが多いですか? 私の場合、最近はもっぱら後者です。

家電製品の買い方でよく言われているのが、量販店で実物をよく見てから、ネットで安いものを買うというパターン。量販店からすればたまったもんじゃないですが、合理的な買い方です。ネットのレビューも数と質は年々向上してきているように感じます。

それとは真逆に、ネットなどの口コミで良さそうな参考書を見つけたときに、オンラインでそれをすぐに注文してはいけません。この買い方は積本を生み出しやすいやり方です。そもそも電化製品と参考書の性質そのものが真逆なんです。

電化製品はユニバーサルデザイン

家電製品の多くは誰も使えるように設計されています。ユニバーサルデザインというものですね。言語・国籍の違い、老若男女といった差異、障害・能力の如何を問わずに利用することができるデザインのことです。

こういった性質のものを買うときの口コミ内容というのはレビューアーと消費者との立ち位置がとっても近い。だから実物を見て、ネット買うという買い方でも齟齬が生じることはあんまり無いのかなと思える。

参考書はユニバーサルデザインにあらず

ネットのレビューで未だに判断が難しいのが、参考書のレビューです。参考書という性質上、学習者はそれを1ページ1ページ自分の力で噛み砕いていかなければいけません。また、それが今の実力で噛み砕けるレベルなのかをネットの口コミやレビューから判断することも難しいでしょう。

つまり、参考書のレベルもほぼ無限にあるし学習者のレベルもまた然り。
これをネット上の情報だけですり合わせようとすることにそもそも無理があります。ネット上から中身を見れるものもありますが、本屋で手に取るのとどちらがいいかと聞かれたら、答えるまでもありませんよね。

ネット上に溢れる参考書のレビューをよく見てみてください。書かれている内容が正しいか否か、判断できますか? 発売されたばかりの参考書の少ないレビューを信用できますか?また、レビューが多い参考書でもそのレビューとあなたの実力が近いと言えますか?

参考書を買うならネットよりも大型書店で

私は過去の失敗の経験から、参考書を買う時は大型書店で買う事が増えてきました。もちろん、最初はネット上にある評判の良い参考書の口コミを調べます。その後に書店に足を運んで内容を精査していきます。技術系にしても語学系にしても、一冊で全て完結する本は存在しません。基礎的な知識が必要なのか、特定の資格、試験に特化した本なのかなど、都度求めている参考書というのは全然違います。

目的とする本を見つけた時に、その前書きを熟読し、本当にその本が自分にあっているかを小一時間問いつめます。似たような他の参考書と比べながら、時間の許す限りすり合わせを行います。
参考書という性質上、他人から薦められたモノほど長続きしないものはありません。勉強して自分を成長させようとする人が、他人任せなってはいけません。

本棚から自分が抜き出したという責任を、ちゃんと背負っていければ、積本になる可能性はぐっと減るんじゃないかなと思います。