あくまでも個人の治療報告です。実際に気胸の疑いがある方はちゃんと呼吸科のある病院を受診してくださいね。
【入院日数】5日間
【支払い金額】9万円程度
※健康保険及び高額療養制度利用後の精算額
【手術方法】内視鏡手術
【術後の痛み】ロキソニン、ボルタレン座薬で軽減
気胸が再発!
2012年9月に自然気胸を患ってから、3年近く経過したある日に身に覚えのある痛みが右肺を襲います。前回は胸腔ドレナージという簡単な手術で自然治癒しましたが、その時に言われたのが再発率50%という数字。どうやら、その50%に当たってしまったなというのが当時の感想。
気胸は胸の痛みを感じますが、安静にしていれば大抵は自然治癒します。しかし、今回の私のケースだと通勤時に階段登って胸が痛む。仕事はデスクーワークなので、安静にして自然治癒。帰り道にまた穴が開いて痛むの繰り返しで、その痛みが徐々に長くなってきていました。右肺がパンクと自然治癒を繰り返していたんですね。
気胸再発後の再再発の確率は80%です。すぐに会社の上司に相談し、手術をすることを決めました。
内視鏡手術とは?
最近よく聞くようになった内視鏡手術ですが、胸の3カ所に小さな穴を開けて行う身体に負担の少ない手術方法だそうです。
1つめは見る穴、2つめは器具を持つ穴、3つめは切ったり縫ったりする穴です。症状によっては開胸手術に切り替える場合もあるようです。ここは医師の判断です。
内視鏡手術をしている最中に、症状によっては開胸手術に切り替える場合もありますと言われました。こればかりは覗いてみないとわからないとのこと。病室を出てから手術が終わるまでの時間は2時間程度。
気胸の内視鏡手術は比較的リスクも少なく身体にかかる負担も軽いと言われていますが、手術を受けた私の感想を言わせてもらえば、やっぱり手術は手術。
全身麻酔もかけるし、術後は熱と痛みが出ますし、尿管に管を差し込まれますし、強めの痛み止めでないと胸が痛くて夜も眠れません(笑) 覚悟しておきましょう。
気胸になった人の喫煙は絶対駄目ですからね。医師から10回くらい言われました。「禁煙続けてくださいね」と。
私の肺は非喫煙者に比べて暗い灰色に濁っていたそうです。卒煙してから、もう5年経つんですけど。。。
手術の結果、私の右肺は6%ほど切り取られ、チタンのホッチキスと血液製剤で出来た肺に同化するガーゼで傷口を塞いであります。ですので、レントゲンで見ると、切り取った部分は空白です。少し寂しい気持ちがしました。
高額療養制度利用とは?
限度額適用認定証というものを入院する前に保険組合から発行すると、支払い時の負担額が定められた上限額となるため、一度に用意するお金が少なくて済むという制度です。
入院申し込みの際に説明があって私も初めて知りました。申請方法等は現在加入している保険組合に確認してくださいね。
私は会社の総務課経由で申請しました。
申請窓口
【国民健康保険ご加入の方】
保険証発行の市区町村窓口
【国民健康保険組合ご加入の方】
各健康保険組合または協会の各都道府県支部
【社会保険ご加入の方】
勤務先または協会の各都道府県支部等
入院日程
1日目
胸部レントゲン
血圧測定
体温測定
採血
経口補水液1L(点滴の代わりに口から飲むそうです)
2日目(手術日)
血圧
体温測定
経口補水液
T字帯というふんどしを装着
弾性ソックスを履く
全身麻酔
内視鏡手術
3日目
血圧
体温測定
胸部レントゲン
ロキソニン
ボルタレン座薬
4日目
胸の管及び痛み止めの管を抜く
尿管の管を抜く
血圧
体温測定
胸部レントゲン
ロキソニン
ボルタレン座薬
5日日目(午前中退院)
血圧
体温測定
胸部レントゲン
ロキソニン
抜糸の日程を決めて退院
入院して感じたこと
病室はご高齢の方が多いせいか、時間の流れがゆったりしているように感じました。普段都内に通勤しているんですが、神経が尖っていたんだなぁとつくづく反省させられました。
また、長期入院している方の苦しそうな寝息やうなされている寝言を夜中に聞くと、健康というものについて改めて考えを巡らしたりもしました。
術後、背中にさされた痛み止めの管を抜いた後、最初にもらったのがオスペイン錠という痛み止めでした。私にはこれが全然効きませんでしたので、担当医師に相談してロキソニンとボルタレン座薬を処方してもらい痛みを凌ぎました。
健康は一朝一夕に成らず。気をつけましょうね。
入院時の持ち物はコレ!
病院内の売店で大抵のものが手に入りますが、シリコン型の耳栓やマジックテープ型のアイマスクはまず手に入りません。大部屋を希望される方がほとんどだと思いますので、いびきや隣から漏れる光などで眠りが妨げられることもあります。この2つは必携です!