速読で年間何百冊読みました!といった話を年に数回は見聞きします。知識を素早く吸収するにはやっぱり速読ですよね! けれども、いくら速読をマスターしても感情の動きは加速しないって知ってました?
新聞やネットのニュースなどの情報を処理するには、やっぱり速読。けれども、文学のように心を激しく揺り動かす作品を速読しても、感動はしないんです。感動しないってことは、血肉となって自分の意思や行動に反映されないってことになります。感動や怒りや悲しみなど強い心の動きがあってこそ、読書も生きた知恵になるんじゃないかと思いませんか?
理由1:啓発本こそ読書感想文
私は基本的に啓発本は買いません。自己啓発の記事は、ネットで十分だと思っています。それでも、ロングセラーの啓発本はありますよね? これらはやっぱり良書なのかもしれません。啓発本を買う人は現状を打破したい人、自分を変えたいと思う人。
それなら、やっぱり読書感想文書くべきでしょう。読んで一時的にヤル気が出たで終わってしまっては読書に費やした時間が勿体無いです。自己啓発本を買う理由は長期にわたって自分を変えたいということでしょう? であれば、読書感想文にしてちゃんと自分の食べ物にしてあげることです。
理由2:大好きな本こそ読書感想文
この作家が好き、この作品を何度も読んでしまう。そういう本はあなたにとって最高の一冊です。読書感想文は、本に対する感謝状だと思っています。そして自分の言葉で表現することは、自分から作品に橋を架け直す能動的なアクションです。
面白いことに読書感想文を書いていると、色んなことが気になってきます。読んでいる最中に読み飛ばしていた時代背景や、知らなかった言葉、作者の意図した仕掛けが改めてよく見えてくるんです。
読書感想文の書き方
- あとがき・解説を読む!
- ページをぱらぱらめくる!
- 気になった事をネットで調べる
- 新聞を読む
1.あとがき・解説を読む!
あとがきは『本の著者』
他の人が書いた場合は『解説』
訳者の場合は『訳者あとがき』
学校の読書感想文で先生が一番やってはいけないと口にする手法かもしれません。けれども、物書きのプロが書いた視点を知ること以上の手本が他にあるでしょうか? 読書感想文の手本がそこに書かれています。それ故に、あとがき・解説は自分の考えをまとめる手掛かりになります。じっくり読んでおくべきです。
あとがきを読んでいると、こういう見方もあるのかと関心させられたり、自分はこう感じたんだけどなという箇所が必ず見つかってきます。読了後のぼんやりした感覚が、反感と共感とを繰り返しながら具体的な言葉となってくる瞬間。
2.ページをぱらぱらめくる
あとがきをじっくり読んだ後はあなたの頭は読書感想文モードに切り替わっています。その状態で、読み終わった本をぱらぱらめくってみると「オッ!」と感じるところが必ず何カ所も出てきます。ページ数をメモしておきましょう。これがあなたの読書感想文の柱になるはず。そこを足がかりにして、自分の考え方や体験を織り交ぜながら文章を書き始めるとスラスラ書けます。
3.気になったことをネットで調べる
ネットを過信してはいけません。けれども、読めない漢字や聞き慣れない表現や他国の歴史文化を簡易的に調べるのにネットはとても便利です。そうして積極的に得た知識は忘れません。自分の読んだ本の書評を書いている人もすぐに見つけることできます! また、Wikpediaで著者の人生を追ってみるものもいいかもしれません。
4.新聞を読む
さて、いよいよ最後の仕上げです。私は週末にコンビニで新聞を買います。新聞は朝日新聞、読売新聞、毎日新聞、産經新聞、日本経済新聞、地方紙などです。ネットのニュースは見出しだけが自分の傍らを通りすぎて行きますが、縦組でボリュームのある新聞は政治や経済や芸能やスポーツや国際情勢などのニュースを報じるための優れたメディアです。
ボリュームのある時事記事を定期的に読むことで、『本』と『自分』と『社会』の大きな3要素を繋げていく作業になります。これで読書感想文は完成です!
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