さて、大人になって楽器を習うというのはとても難しいです。
頭は固くなっているし、お金はかかるし、仕事量を調整しなければいけないし、練習環境を構築するのも一苦労。
私はチェロを習っていますが、「楽器を習う」というところに焦点を絞ってポイントを2つお伝えします。
楽器レンタルは必須
楽器を習おうと思ったら、まずは楽器がレンタル出来る教室を探すようにしてください。
自分で楽器を買わなきゃ自主練習も出来ず、上達出来ないじゃないか!と言われそうですが、これにはちゃんと理由があります。
高確率で大人はレッスンに通うことを止めてしまうからです。
大人が楽器を習うというのは、とてつもない難易度。安くないお金がかかりますし、仕事も調整しながらレッスンに通います。
そして何よりも、大人は子供に比べて吸収が遅いです。
ですから、最初から高価な楽器を買うリスクを冒す必要はありません。
音楽はその名の通り楽しむものです。まずは楽器を教室内でレンタルして半年から1年やってみるのがいいのではと思います。
レッスンは全て録音しよう
練習時間の確保も大変だし、そもそも頭が固まっているので、楽器の上達はスロー。
そうなると、効率を重視しなければいけません。
スマホにも録音機能はもちろんありますが、とてもじゃないけど聞けたものじゃありません。
私はTASCAM(タスカム) リニアPCMレコーダーでレッスンを全て録音をしています。
音質も申し分なく、遠くの音もよく拾ってくれます。
もちろん、録音の許可は教室や先生にもらってくださいね。
私は拒否されたこともなければ、レッスン料が高くなったということもありませんので、大丈夫だと思います。
レッスン終わりにこれを聞きながら帰るとかなり頭に残ります。
レッスン中は先生が言っていることに意識を集中するものの、それが長期記憶として保存されることはありません。
試しに、レッスン中に言われたメモを見返してみてください。何を言っているのかよくわからないはずです。
音声でメモするメリットとしては、レッスンの臨場感をそのまま残せるということです。
自分の下手な演奏も先生のお手本も、自分が第三者としてレッスンを再体験できるのです。
これは自分向けのレッスンを何十回何百回受けているのと同じです。そう考えると効率が高くコストパフォーマンスも高い練習方法と言えます。
私は当初からレッスンの録音をやっておけば良かったと後悔しきり。
自主練習の時にも、音声を繰り返し聞いていれば、以前はどんな注意をされたのか、どの小節でつまずくのかが自然と意識できます。