私は会社のデスクに物を置かない主義。終業のベルが鳴ると私はデスクの上をきれいにしてから帰ります。
何もない机が長いこと私の仕事終わりの風景でした。
今は小さなジャム瓶で作ったテラリウムも机の真ん中にちょこんと置いて帰るようにしています。
きっかけは、ふとデパートで見かけた植物の寄せ植え。この数百円で買える小さな緑の生き物に何故か心を惹きつけられました。
そのお店ではガラス瓶の中にミニチュアを配置した鉢植がたくさん売っていたので、お店の人にいろいろお話を伺いました。
なんでも、このおしゃれなガラス瓶の鉢植はテラリウムというそうです。
テラリムの歴史については自分なりに調べてみました。
好みのテラリウムが無かったので、多肉植物の寄せ植えだけを購入し、ミニチュアは好みのものを自分で購入することに。
専門書は2冊ほど購入して基礎を勉強。作り方はこちらの記事で紹介しています。特に多肉植物は世話が簡単。
小さなジャム瓶で作ったテラリウムを会社の自分のデスクに飾っていると、いろんな人が話しかけてきました。実は、車内は植物男子だらけだったことが判明。植物を育てている人って結構いるんですね。
テラリウムを会社に持って行ってみた
先輩A「その苔の種類何?」
自分「普通の杉苔ですよ」
先輩A「植物育てるの?」
自分「最近はじめました」
先輩A「俺も苔を育ててるよ。ウィスキーグラスで」
自分「カッコイイ!」
先輩B「多肉植物じゃん」
自分「ええ。知ってるんですか?」
先輩B「家でたくさん増やしてるよ。今度持ってきてあげようか?」
自分「いいんですか?」
先輩B「うん。増えすぎて困ってるから」
自分「是非、お願いします!」
先輩C「あれ、デスクに植物飾ってる」
自分「いいでしょ!」
先輩C「僕は最近、家庭菜園を始めましたよ。畑を耕してるのでこんなにマメが。。。」
自分「初耳!家で育ててるんですか?」
先輩C「ううん。市が格安で貸し出してくれる畑でやってるよ。トマトは成長が早くていいよ」
後輩D「あれ、何ですかコレ」
自分「テラリウムっていうんだよ〜」
後輩D「俺はベランダで花を育ててますよ!」
自分「え?そんな趣味あったの?」
後輩D「毎朝水撒きしてから、会社きてます!」
自分「今植物のこと勉強してるんだ。いつかは、薔薇育てたい!」
後輩D「相変わらずナルシストですね〜。先輩は食虫植物がお似合いですよ」
自分「……」
命の完成度にベタ惚れ
私が植物に強い興味を持ったのはインテリアとして優れているというのはもちろんですが、やはり特筆すべきは植物における命の完成度なんです。
植物というのは、見れば見る程美しい。
太陽に従順で、水と土を求め、どこまでも寡黙です。そしてあの美しい花。
その結晶化した美しさが生殖を営む座であると考えると、これは本当にすごい。
この点については何度も考えを巡らせてしまいます。
立ち返って、自分の生活や仕事というものを眺めていると、なんとも不完全で未消化のものが多いこと。
完結しない環を会社で無限に作り続けているような心持ちになります。
もともと、自分の無意識の中でこういった気持ちはどこかにあったのかもしれません。
植物に関わることで、こういった考え方が顕在化しような気がします。
寡黙な植物を机の上に縛り付けておくことは、健全でないという見方もあるかもしれませんが、私にとっては大いに慰めとなる相方です。
命への憧れと形容したらいいでしょうか。
植物のこと、少しずつ勉強していこうと思います。
作ったテラリウムはInstagramにも投稿していこうと思います。
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