沖縄料理と言えば、やっぱり沖縄そば!
今回は沖縄県内屈指と言われた那覇市内にある沖縄そば屋 てんtoてん をご紹介。
有名建築 てんtoてん
ツタがもじゃもじゃでラピュタかよ!とのツッコミが入りそうな外観ですが、実はこの建物、沖縄の有名建築家が設計したもの。真喜志好一(まきしよしかず)氏の店舗設計です。
建築好きの私としては、沖縄そばと建築が同時に楽しめるとあれば、これは何としても行かねば!ということで訪れました。
店名のてんtoてんの人と人を結ぶ『点と点』の意味が込められているとか。
店内は外観のワイルドとは打って変わって、上品で落ち着いた内装です。
玄関入ったところすぐにピアノが置かれており、インテリアなどがセンス良く配置されています。
店の雰囲気やメニュー内容を眺めていると、特に女性が好むお店のような気がします。接客も丁寧。
外観のワイルドさ以外は、すべて上品で洗練されたお店ですので、女性や家族連れに人気が出るのもうなずけます。
観光ならセットを楽しむべし!
てんtoてんと言えば沖縄そば(木灰すば)が有名ですが、そのほかにも特製肉味噌がついた西表島産の古代米おにぎりと、沖縄ぜんざいのあまがしも美味しいです。この3つがセットになったものがバランスが良くておすすめ。
最強の淡麗系 木灰すば
流行りのしょっぱいラーメンに慣れている方には、最初の方こそ物足りなく感じるでしょうが、食べていくうちに引き込まれる不思議なバランス感のあるスープ。かつおの気品ある香りに差し込まれた豚と鶏の旨み、キリリとした塩味が食欲をそそります。この記事を書いている最中でもまた飲み干したくなるほど素敵なスープ。
麺はコシがあり中太麺で少し縮れています。プルプルしているのは、打ち粉にタピオカの粉を使っているためで、ちゅるちゅるした喉ごしがたまりません。
木灰(もっかい)ってなに?
メニューには『沖縄そばではなく、木灰すば』と書かれています。
木灰(もっかい)とは、ラーメンなどの中華麺には『かん水』を使用して麺のコシを出しますが、戦前の沖縄ではかんすいが手に入りにくいこともあり、かん水の代わりにガジュマルやデイゴなどの樹木を燃やして『木灰(もっかい)』を作り、水に沈殿させてできる上澄み部分をかん水の代わりに使用する伝統的な製法を使っているよということなんですね。
現在では、かん水が簡単に手に入るため。、『木灰(もっかい)』を使用している店は数えるほどしかない。てんtoてんではこだわりは『木灰すば』という表記でも見てとれます。メニューには木灰すばとありますが、これがてんtoてんの沖縄そばです。沖縄では『そばをすば』と発音します。
古代米おにぎり
古代米と言えば、パサつく食感をイメージしますが、てんtoてんの古代米おにぎりはふっくらと炊けてて、付け合せの肉味噌がまた良く合うんです。ぱくぱくいけます。
あまがしは沖縄ぜんざい
押し麦と金時豆を黒糖で煮込んだ冷たい沖縄風ぜんざいでした。白玉がちょこんと乗っています。こちらも美味しくいただきました。セットメニューではコーヒーかあまがしを選択出来ますが、最初に出されるお水がただの水ではなくて、レモングラスのお茶のため、ここはあまがしを選択するのが良さそうです。
アクセスのコツ
店内は広く1階、半地下、2階で、全席50席もあり、そこそこの人数で行っても問題ありませんが、問題は車を止める駐車場です。
観光客がレンタカーでお店に直接行くのは不向きな所にあるかな。駐車場がかなり入り組んだ所にあるというのと、観光シーズンともなると常連客と観光客で駐車場もすぐ満杯に。。。開店時間が11時〜15時までと短いので、観光客にとっては難易度は少々高め。
アクセスのコツとしては、世界遺産の識名園が徒歩8分の所にあるので、識名園を観光するのに合わせて訪れるのがベターな気がします。GoogleMapを使えば歩いていけますから。帰りは、識名園前の交差点で国際通り行きのバスも止まりますし、タクシーも簡単に拾えますよ。