ウチの会社なんてない

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ウチの会社なんてない

飲み屋でよく聞くこのことば。ウチの会社って、マイホームじゃないんだから。そんな言い方が許されるのは会社にも労働者にも余裕があった時代で、今はウチのなんていう言い方はナンセンス。とか言っている私も意識してないと口に出ちゃうんですが。

サラリーマンは安泰か?

さて、仕事を辞めようとする前に、サラリーマンであるメリットもちゃん踏まえておく必要があります。

・毎月給与が発生する奇跡の御業
・厚生年金という分厚い老後の盾
・研修でも賃金発生の素敵なイベント
・社会的信用という称号
・退職金という宝箱

こう並べただけでも、サラリーマンの強さが実感出来ます!サラリーマンを辞める理由なんてどこにも見当たりそうにありません。特に最初に挙げた毎月ほぼ一定額の給与が発生するというのは、本当に凄いこと。サラリーマンの堅牢な安定力は未だ健在です。心身さえ病まなければ、辞める必要はありません。

サラリーマンのデメリット

よくメリットとデメリットは背中合わせのような説明を見かけますが、そう簡単でもありません。私なりの少し視点を変えたデメリットを紹介していきます。

・非正規労働者の流入によって正規社員のタスク量が増大
・サラリーマンの30代、40代の心身失調が圧倒的多数
・就職氷河期による雇い控えで若手が育っていない

残業代がゼロになるとか裁量性労働が導入されるとか、厚生年金が無くなるとかと言った話はその手のプロにお任せします。上記に挙げた3点は世間でもいわれていることですし、実際に私が勤務している会社でも起きていることです。これから会社を担う30代から40代の正規社員の多くはより過酷なストレスに晒されることはほぼ避けられないでしょう。安定というくつわを付けられた社員である以上、会社の命令は絶対ですよ。

労働者は売り手市場

企業の労働者不足は年々深刻になってきているようです。これは何も建築業界や外食産業に限った話ではありません。経済界全体が、新規雇用に躍起になっていると聞きます。30代前半の私の友人も先日転職に成功しています。彼の言葉は、こうでした。「いまは売り手市場だから、僕たちみたいな30代でも結構チャンスあるよ」と。まぁ、経済というやつは勝手なものです本当に。確かに中途採用も増えてきているようですね。

非正規をいくら入れても仕事は減らない

労働力の調整のしやすさから、この手法がよく取られますが、現場の管理者にとってこの手法はかなりのストレスです。配置された人員は純粋な作業をやってはくれますが、客先の温度というものを知りませんし、知る必要がありません。調整可能な労働力として配置された側は、作業に集中出来るのでストレスが軽減されます。そして、そのストレスは管理する側である正規社員にそのままスライドしてきます。一部の例外を覗き、これが典型的なストレススライドのパターンでしょう。予め断っておきますが、私は非正規と正規雇用の両方で仕事をした経験があります。
ストレススライド
こうして見て行くと、ウチの会社なんてどこにもないんですよね。仕事が合理化されていくことで人間性がどんどん排除されていきます。ヒューマニズムがどうこうじゃなくて、これが時代の流れです。誰にも止められません。単純労働はロボットが行い、人間のやる仕事は高度になればなるほど、それは細切れで抽象的なものになっていきます。私たちはいつか仕事に意義を見出せなくなる日がくるでしょう。人によっては、そんな日がもう来てるかもしれません。仕事は馴れ合いを許してくれません。どんどん厳しく接してくるようになります。仕事が冷たくなっていく一方で、私たちの生活の何かに温度を持たせなければいけません。さて、私たちは何にあたたかみを持たせるべきなのか?こういうことを時間がある時にふと考えてしまいます。








“おやゆび文鳥”

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