すべらない話の元祖。落語を聴きに行こう! はじめての寄席(よせ)

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すべらない話の元祖。落語を聴きに行こう! はじめての寄席(よせ)

​落語を聞いたことがない人間にとっては、「古臭い」、「敷居が高そう」、「退屈しそう」などなど、そういう印象を持たれがちの落語。

私もそんなことを思っていた時期がありました。

そもそも、落語というのは私たち庶民の間で育まれた生きた文化芸能です。

そのため、敷居はめちゃくちゃ低い、コスパ最強、そして滑らない話の元祖ですからやはり面白いの何のって!ということで、本日は落語を全く知らない方に向けて落語入門編を5つのポイントに絞ってご案内。

ここでは、都内中心の落語をご案内します。

  1. すべらない話の元祖が落語!
  2. ここがスゴい!落語のポイント
  3. コスパ最強の寄席(よせ)
  4. オススメの噺家
  5. 行くならここの演芸場!

1.すべらない話の元祖が落語!

誰が何回聞いても面白いというコンセプトの「松本仁志のすべらない話」っていうテレビ番組ありますよね。

あれの元祖が「落語」です。

落語の歴史は古く、室町時代末期から始まったと言われています。

当時は噺家(はなしか)ではなく、御伽衆(おとぎしゅう)と呼ばれ、戦国大名のそばに仕え、話の相手をしたり、世情を伝えたりしていました。

そして、浄土宗の安楽庵策伝(あんらくあんさくでん)豊臣秀吉の前で滑稽なオチのつく噺(はなし)を始めたことがきっかけで落語の原型が出来上がり、江戸時代に入ると有料で噺を聞かせる人物が登場、「寄席(よせ)」が誕生したのです。

古典落語と呼ばれている演目は、様々な噺家(はなしか)たちによって何万回と繰り返された練りに練られた「オチのある話」です。

同じ話をして、観客を笑わせる。これほど高等な芸はないでしょう。

すべらない話が好きなら、あなたも落語もきっと楽しめるはず。

なっといってもすべらない話の元祖ですから。

2.ここがスゴい!落語のポイント

予備知識がなくても楽しめる文化芸能であることが最大のポイントです。

どうして予備知識がなくても楽しめるのか。その秘密は「マクラ」にあります。

噺家(はなしか)は、いきなり本編に入るのではなく、「マクラ」というのをやります。この「マクラ」というのは話を聴くための準備体操のようなもので、古典落語の予備知識を時節や時事ネタに絡めてさりげなく解説してくれます。

ですから、予備知識を知らなくても話がわかるんです。

ここが、歌舞伎や能とは違うところです。

今を生きる噺家(はなしか)の努力が落語を支えているのです。

また、「生」ですから臨場感が違います。

噺家(はなしか)が高座へ上がると、まずは会場のお客さんへ深々と頭を下げ、感謝の気持ちを述べます。

また、軽い冗談を交えながら会場のお客さんと絡んできます。例えば、こんな風に。

「やっぱり、正月の初寄席にくるお客様は違うねぇ。いいお召し物をされている。それに比べて、普段のお客ときたら。。。」

「浅草演芸場のお客様の質は群を抜いてますよ。やっぱり本場ですからね。この間行ってきた、池袋演芸場のお客様の質はね、やっぱりここのお客様と笑いの質がちょっと違う。ちょっと幼稚というか、いえいえ。ですから、池袋演芸場で受けなかった高等な笑いがこの会場の皆様にはきっと理解していただけると思うんですよ。ええ、はい」

この臨場感はクセになりますよ。

自然と「この人たちを応援したいな」という気持ちになります。

テレビやネット映画よりも、すごく刺激的。

スポンサーを気にしなくていいので、皮肉の効いた時事ネタなんかもやってくれます。

特に政治ネタ、やっぱりここができなくちゃあ、一流の芸人とは言えないですよね。

海外のコメディアンと対等な地位にいるのはテレビの中のお笑い芸人ではなくて、演芸場にいる噺家たちだと私は思ってます。

3.コスパ最強の寄席(よせ)

演芸場によって多少の差はありますが、大人で2500円〜3000円。子供で1500円。(特別興行の時は料金が若干上がることも)

高いと思いますか? いえいえ、そんなことはありませんよ。

一回演芸場に足を運んでみれば、その「生の芸」に圧倒されるはずです。

噺家が出て来て、落語をやるだけじゃありません。

漫才あり、手品あり、パントマイムありです。

お正月の初寄席なんかに行けば、縁起物の獅子舞も見れますよ。

本当に寄席は盛りだくさん!

笑点に出ているメンバーが高座に上がることもありますし、有名な漫才コンビが出てくることもあります。

別割引をやっている演芸場もありますので、各Webサイトを要チェックです。

会場内はすごくユルい雰囲気で、出たり入ったりが自由。お菓子を食べたり、お弁当食べたりしながら鑑賞可能なので、リラックスして見れますよ。

映画館みたいに神経質にならなくて済むのも落語の良さです。

4.オススメの噺家ベスト5

落語がいくら面白いと言っても、1人で全てをこなす究極の話芸ですから、やはり面白さは噺家それぞれで大きく力量の差が出て来てしまいます。

今からオススメする噺家たちが出演する落語は、間違いなく面白いと思っていただいて結構です。

第5位 春風亭 百栄(しゅんぷうてい ももえ)

マクラの滑り具合がなかなか面白い。会場の冷えても何のその。鋼のメンタルを持ってます。

新作落語が持ち味。好みが別れる噺家。

アメリカ・ロサンゼルスで寿司屋修行をしていた変わった経歴の持ち主。

古典落語『大工調べ』を改作した『マザコン調べ』がなかなか面白い。

まずは志し朝の『大工調べ』をYoutubeなんかで聴いてから、聴いてみるといいかもしれませんね。

第4位 林家 三三(やなぎや さんざ)

古典落語を得意とし、落語マニアも太鼓判を押す抜群の安定感。

強面にもかかわらず、その愛称はミミちゃん。

落語に「伝統話芸」としての味わい深さを求めるなら林家三三ですね。

マクラから本編への導入も非常になめらか。それでいて折り目をしっかりつけてくるキレの良さ。

聴いてて気持ちよくなります。

第3位 古今亭 文菊(ここんてい ぶんぎく)

端正な顔立ちで女性からの人気もあります。

古典落語が得意とし、また師の遺志を継ぎ新作落語をやりません。

特に女性の語り口調では右に出るものはいません。妖艶で非常に魅力的です。

古典落語の一つ『短命』を古今亭文菊にやらせたら日本一。

第2位 春風亭一之輔(しゅんぷうてい いちのすけ)

落語会のガンダム。全てをそつなくこなしてくるオールラウンダー。

Twitterのフォロワー数は1万人超。

人気が非常に高く、彼を目当てに多くの人が演芸場に足を運びます。

小憎たらしい子供を演じさせたら天下一品。『初天神』はとっても面白いですよ。

これからの落語会を引っ張っていく逸材。

第1位 柳家 喬太郎(やなぎや きょうたろう)

強烈な中毒性のある噺家と言えば柳家 喬太郎です。

愛称はキョンキョン。

時折、下ネタを混ぜてくるので、女性には不向きかもしれません。

円熟した語り口と迫真の演技で聴いているうちに感動して泣き笑いしてしまう。

そんな落語の醍醐味を味あわせてくれる稀有な噺家です。

古典演目の蘇演にも熱心で、特に面白いのがフェチ男の『擬宝珠(ぎぼし)』。

一度聴いてみてください。

5.どこで観れるの?

「演芸場」と呼ばれる場所で、見られます。

都内でアクセスも良く、初心者でも足を運びやすい演芸場をチョイスしてみました。

鈴本演芸場

国内で最も歴史のある演芸場で、1857年に開設。場内での飲食可能。座席数も多く、初心者でも楽しめるのが魅力。

アクセス
JR上野駅不忍口(しのばずぐち)より 徒歩10分
JR御徒町駅北口より 徒歩5分
東京メトロ銀座線上野広小路駅A3出口より 徒歩1分

住所:〒110-0005 東京都台東区上野2-7-12
TEL:03-3834-5906 (11:30-20:00)

新宿末廣亭

席は特別興行などを除いて原則自由席です。特別興行などを一部除き,昼席・夜席の入れ替えはなく、昼夜通しで見ることが可能。飲酒は禁じられていいます。

アクセス
JR山手線 新宿 東口 徒歩15分

東京メトロ丸の内線 新宿三丁目 B2出口 徒歩1分

住所:〒160-0022 東京都新宿区新宿3-6-12
TEL:03-3351-2974

浅草演芸ホール

当日券のみ販売。寄席の入り口でチケットを買って入場、空いている好きな席に座るだけ。予約などは必要ありません。

アクセス
東京メトロ銀座線 浅草駅より徒歩10分
都営浅草線 浅草駅より徒歩10分

住所:〒111-0032 東京都台東区浅草1-43-12 (六区ブロードウエイ 商店街中央)
TEL:03-3841-6545

池袋演芸場

1951年の創業。座席数は93席で、他の都内3件の落語寄席に比べ狭いが、どこに座っても演者の息遣いが分かるのが特徴です。

アクセス
JR池袋駅 西口から 徒歩3分

住所:〒171-0021 東京都豊島区西池袋1丁目23-1 
TEL:03-3971-4545








“おやゆび文鳥”

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