泥の中を泳ぐ

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泥の中を泳ぐ

社会人になって勉強する感覚を簡潔に述べよと言われたら、私はこう返します。
「まるで、泥の中を泳ぐ感覚」

私たちは一部の例外を除いて、毎日お金を稼がないと生活が出来ません。
仕事をしながら新たな志を立てて、日々目標に邁進するというのはとても難しいこと。簡単じゃありません。残業や会社の飲み会などで勉強のペースを乱されることもしばしば。

また、ネットを覗き込めば、多くの人が毎日朝活に勤しんでいるような記事を見掛けて焦ったりもします。実際、社会人の一割も朝活なんてしてません。都内のオフィス街にあるカフェや、有料自習室を数年間併用していた感覚から、勝手な憶測ですけど全社会人の1%くらいだと思います。

たった半年で朝の顔ぶれがほとんど変わりますから。毎年4月になると新社会人を中心にどっと増えますけど、3ヶ月以内にほとんど居なくなります。

さて、学生時代のように時間を確保するのは簡単じゃありません。また、勤続年数が長くなればなるほど責任も重くなってきます。さっきから簡単じゃないばかり繰り返していますね。

社会人の勉強というのは、そもそも努力が好きな人じゃないと続かないんです。勉強する時間は限定されているし、不確定な要素が多すぎて、いつ外的な要因で中断を迫られるかわからない。

もっと言えば、その勉強の手応えが返ってくるまでの時間は、学生時代の比ではないことくらいちょっと考えればわかりますよね? そう、全然効率的じゃない。

だから手探りで「泥の中を泳ぐ感覚」なんです。進んでいるのか流されているのかよくわからない。しかも、何かが潜んでいるような恐怖は水の比じゃないですよね。意地の悪い上司が、泥の中からあなたの足を引っ張るかもしれません。(ちょっと夏の怪談話みたいになってきましたねぇ 笑)それでもあなたは泳ぎ続けますか?という話なんです。

ほとんどの人は勉強に飽きて去って行くんじゃないんですよ。泥水の中で泳ぐのが怖くなって去っていくんです。

もし、社会人になって新たに始めた「志」が何かしらの成果を納めたなら、その成功の輝きですっかり干上がった泥の上を、今度は泳ぐんじゃなくて悠然と歩くようになるんでしょうね。








“おやゆび文鳥”

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