父の福島、母の沖縄

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父の福島、母の沖縄

新しい連載を始めます。意味はタイトルのままです。私の父は福島県出身で、母親は沖縄県出身です。

もうこの点だけで、すぐに沖縄の辺野古の基地問題と福島の原発という話になりそうですが、現時点ではこの2点の問題に立ち入りません。基地と原発というよりは、沖縄と福島のもっと根っこの部分から調べていこうと思っています。

上記2点の問題については、津田大介さんが編集長を務めるポリタスに一連の記事が連載されていますので、ご興味のある方は是非読んでみてください。

福島の原発と沖縄の辺野古基地の話題がどんどん膨らんでいく中で、私の周りでは次のようなことが起きるようになりました。

お酒の席などで両親の出身を聞かれることってありますよね?

父が福島出身と言うと、聞いた本人は少し困ったような悲しそうな顔をします。彼らは頭の中で、原発事故をイメージしているんでしょう。

母が沖縄というと観光好きな人ならいいですが、沖縄の基地問題に関して議論を吹っかけてくる方もいるので少々面倒だなと思ったりしています。いつまでも被害者意識をするな、貰うものはもらってるだろうという強気な意見が多いですね。沖縄の人に対する差別も昔からあります。

そういう経験もあって、両親の出身を知人に聞かれた際、父は東北、母は南の方という答え方をするようになりました。私はこの二つの県が抱える特殊性を関東の人間の視点としてしか取り扱わないように意識して生きていましたし、ずっとそういうスタンスでやっていこうとも思っていました。

ただ、平日は仕事をして、休日は趣味に熱中している自分に、時折福島と沖縄のニュースが飛び込んできます。その頻度が日増しに大きくなるにつれて、考えさせられる機会も増えてきました。これはここ1年くらいの心の変化だと思います。

私の日常の平和の土台が、福島と沖縄の血の上に成り立っていると思うと、心がモヤモヤしてくるんですよね。

その内に、両県の特殊性を歴史と文化という視点から丁寧に見直していくことで見えてくることもあるんじゃないかと考えるようになりました。その辺りを意識しながら今後掘り下げていこうと思っています。

福島といえば戊辰戦争

勝手なことを言うなといわれそうですが、私にとってはそういう感覚です。父は会津出身です。大河ドラマでも少し話題になりましたが、会津と言えばやはり戊辰戦争です。

戊辰戦争とは?

戊辰戦争(ぼしんせんそう)は、1868年 – 1869年に起こった薩摩藩・長州藩側の新政府軍と、旧幕府勢力および奥羽越列藩同盟が戦った日本の内戦。

会津において戊辰戦争の舞台ともなった鶴ヶ城を中心とした観光業が栄えているのであれば、やはり会津の根っこはそこにあると言えると思います。父は歴史と地理に詳しく、その辺りの話を聞けば何でも教えてくれます。

会津の三度泣きは聞いたことがある人もいるかもしれません。また、会津の「什の掟(じゅうのおきて)」の「ならぬことはならぬものです」については、一度ブログ記事で投稿させてもらっています。

沖縄といえば、沖縄戦

沖縄は沖縄戦と本土復帰の話になります。沖縄出身の母に対する差別的な発言は子供の頃から時折耳にしていましたし、また沖縄に遊びにいっている私自身がヤマトの人間として取り扱われることがあり、なんだか面白くないなと子供心に思っていたりもしていました。

ただ、沖縄の人の同県に対する文化への愛着は凄まじいものがあります。この辺りは岡本太郎さんの沖縄文化論―忘れられた日本 (中公文庫) をお読みなってください。芸術家視点の沖縄論は価値ある一冊です。沖縄に対する誤解のいくつかは解けるでしょう。
沖縄文化論―忘れられた日本 (中公文庫)

沖縄戦とは?

沖縄戦は、太平洋戦争末期の1945年、沖縄諸島に上陸したアメリカ軍を主体とする連合国軍と日本軍との間で行われた戦い。太平洋戦争において、住民の4人に1人が亡くなったと言われている。沖縄がアメリカ合衆国の施政下から本土に復帰したのは1972年5月15日。

戦後、沖縄が日本に復帰したのはつい最近ですね。

しかし、それでも父親が福島で、母親が沖縄である以上、観光で来ている人間とは違う表情を私にたくさん見せてくれたと思っています。不思議なことに父親の語る戊辰戦争や母親の語る沖縄戦の話はまだまだ生々しいのです。この生々しさが私のアイデンティティーにもなっているんでしょう。

これも学びのひとつ

当ブログでこんなにエッジの効いた話題を個人で提供してもいいのかと 1年くらい迷いましたが、福島のことについて、沖縄のことについて改めて少しずつ調べていこうと思います。これも勉強です。

もちろん、調べた内容をアウプットする際の立ち位置は、父が福島、母が沖縄である人間の声として発せられるものになるはずです。私は福島と沖縄の『ミックス』として、両県の歴史や文化や今ぶつかっている問題について調べて紹介していこうと思っています。








“おやゆび文鳥”

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