朝はベートヴェンの第九で起きる!

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交響曲第9番 (ベートーヴェン)


ライフハックでもなんでもなくて、単なる個人的な目覚ましの音楽ってだけです。日本人の間でも特に愛されている曲ですよね。ベートヴェンの9番目にして最後の交響曲。通称「第九」。

我が家の第九は、毎朝5時30分に寝室で鳴り響きます。さすがに第一楽章から通して聞いている時間はないので、第4楽章バリトン独唱から。この動画でいう7分50秒あたり。

最初に野太いバリトンおじさんの声がベット中でだらしなくとろけた頭蓋の中に唐突に押し入ってきます。

「おお友よ、こんな音楽じゃねぇよ!そんな音楽より、もっといいものを歌おうぜ!」
O Freunde, nicht diese Töne!
Sondern laßt uns angenehmere
anstimmen und freudenvollere.

素敵な呼びかけですが、こんなんじゃ僕は起きれません。
バリトンおじさんが気持ちよく歌い上げた後に、まだベッドから出てこない僕を見て仲間を呼んできます。しかし、ここは彼らの優しさか。あまり強い調子では歌ってきません。そんなんじゃ、今日の朝活も失敗しちゃうよとやさしく諭すようなおっさんどもの声が耳元で囁きます。

「時の流れが切り離したものを再び結び合わせる。すべての人々は兄弟となるだよ」
Deine Zauber binden wieder,Was die Mode streng geteilt;
Alle Menschen werden Brüder,

それでも僕は起きない。今度は、ソプラノおばさん、アルトおばさんも含めた四人がかかりで攻め込んできます。ダメな息子の将来を案じるように、4人がかりで現実世界で生きる事の素晴らしさを説きます。

「ひとりの友の友となるという大きな成功を勝ち取った者、心優しき妻を得た者は彼の歓声に声を合わせよ」
Wem der große Wurf gelungen, Eines Freundes Freund zu sein,
Wer ein holdes Weib errungen, Mische seinen Jubel ein!

これが最後通告です。

それでも僕はムニャムニャいっています。手を替え品を替えてもダメだとわかると、終いにはどうして起きられないならこうだぞ!と全員で脅しをかけてきます。

「そしてそれがどうしてもできなかった者はこの輪から泣く泣く立ち去るがよい」
Und wer’s nie gekonnt,
der stehle Weinend sich aus diesem Bund!

大体、この辺まできて気持ち良く目が覚めます。詩の意味を隅々まで理解しているわけではありませんが、少しずつアップテンポになりながら、声量も大きくなってくるので、こちらも自然とテンションが上がってベットから出るぞ!といった気力をもらえます。

3分で終わるような曲を聞くのもいいけど、たまには第九(およそ70分!)を通しで聴いてみるのもいいと思います。








“おやゆび文鳥”

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