ならぬことはならぬものです

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ならぬことはならぬものです

「ならぬことはならぬものです」

すっかり有名になりましたね、この言葉。
NHK大河ドラマ「八重の桜」の番宣で繰り返し言われているので、ご存知の方も多いのではないかと思います。

以前の記事でも書きましたが、我が家にはテレビがありませんので、NHK大河ドラマ「八重の桜」は視聴していません。

ただ、私の父が福島県会津出身の為、この言葉には少なからず思い入れがあります。他県の友人知人から会津の「什の掟(じゅうのおきて)」とは何なのかと尋ねられる機会も増え、いい機会だと思い今回は記事にさせていただくことにしました。もちろん、福島県会津若松市にある復元された會津藩校日新館も行ったこともありますよ。

什(じゅう)の掟は十か条じゃない

什(じゅう)とは藩士の子供たちで構成された十人前後で集まりの単位のこと。什の掟は7ヶ条からなります。このリーダーは「什長」と呼ばれていたそうです。

一、年長者(としうえのひと)の言ふことに背いてはなりませぬ
一、年長者にはお辞儀をしなければなりませぬ
一、嘘言(うそ)を言ふことはなりませぬ
一、卑怯な振舞をしてはなりませぬ
一、弱い者をいぢめてはなりませぬ
一、戸外で物を食べてはなりませぬ
一、戸外で婦人(おんな)と言葉を交へてはなりませぬ
ならぬことはならぬものです

参照元:會津藩校 日新館―会津藩

最後の締めの一言が「ならぬことはならぬものです」という構成になっています。この流れがとても大切。上記の七か条がベースになった上で、最後にダメな事はダメだと言っているんです。

理屈が通用しない時代だからこそ

ならぬことはならぬものですっていうのは、寧ろ私も含めた今の大人たちに必要な言葉。

理屈で相手を論破する気持ち良さは、ビジネスには有用かもしれませんが人生には無用です。肥え太った人が断食の有用性について一点の曇り無く説いたところで何にもなりません。残念なことにこういうことが巧妙にまかり通ってしまう時代になってしまいました。

今後「ならぬことはならぬものです」というキーフレーズが一人歩きするんでしょう。ただ、この言葉は狂信的な自己の信念に従ったというよりは、人の弱さを厳に戒めた上での言葉であることを一人でも多くの人が胸に留めてくれたら嬉しいです。潰れたキャビアたちに足りないのは、こういう姿勢だと思います。

会津の三泣き

この言葉も什の掟に負けず劣らず有名なので、書き添えておきます。

まず、会津に来たときに閉鎖的な人間関係の難しさに泣きます。
次に実際に触れた会津の人情の深さに泣きます。
最後に、会津を去るときにその人情が忘れ難く泣く

311で福島県が直面した問題を什の掟にかざして、今一度父と話し合ってみようと思います。








“おやゆび文鳥”

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