まずは複雑な家系図を覚えろ!ガブリエル・ガルシア=マルケスの『百年の孤独』

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百年の孤独 -ガブリエル・ガルシア=マルケス-

『百年の孤独』は、ガブリエル・ガルシア=マルケスの長編小説。初版は1967年に出版。日本語版の刊行は、1972年が新潮社。

ガルシア=マルケスの代表作品。世界各国でベストセラーになり、ラテンアメリカ文学ブームを巻き起こした。本作を主に、ガルシア=マルケスは1982年にノーベル文学賞を受賞。2002年ノルウェイ・ブッククラブによって「世界傑作文学100」に選ばれている。

あらすじ
ホセ・アルカディオ・ブエンディアを始祖とするブエンディア一族が蜃気楼の村、マコンドを創設し、隆盛を迎えながらも、やがて滅亡するまでの100年間を舞台としている。幻想的な出来事、個性的な人物が登場する。生と死、希望と絶望などを織り交ぜながら、ブエンディア家の孤独の運命について描いている。
Wikipediaより




油絵のグレース技法で描かれた絵みたいな作品という感想を持ちました。グレース技法とは、薄い透明な色を何度も塗り重ねていくことで、色に深みと奥行きを与えていく根気の要る描画技法のことです。

別の言い方をすれば、絶え間なく奏でられる通奏低音のような淀みない作品。または蟻塚の中の生活を覗き込むような奇妙な作品。読み手に対してもかなり特殊な姿勢を求める作品ということになるでしょうか。

行間を読むという作業は発生しません。淡々と一定の速度で最後の473項まで物語は進行していきます。大きな展開があったりもしますが、それはやはり物語における主人公の入れ替えの合図に過ぎず、読み手としては中に入って行くというより眺めている人という心持ちになります。人物が入れ替わり立ち替わり登場するので、根気が要るという点では、読む人を選ぶ本であることは間違いありません。

評価が真っ二つに別れる作品

評価が別れていますね。感情移入ではなくじっと眺める人、歴史の傍観者として読み進めることが出来るかが、この作品の面白さを感じれるかどうかの分水嶺となるような気がします。

場面場面で感情移入を求める読者は、この作品を読み切ることは出来ないでしょう。もしくは最後まで読み通したとしても、何も無かったと怒り出すかもしれません。

しかし、よく読んでみてください。非常に興味深い発見がそこかしこにちりばめられています。時間は過去から未来へ一方方向にしか進みませんが、編まれた個人の物語はあちこちで繋がり小さな火花が爆発しています。一方方向だけではない時間軸の輝きを噛み締める事がこの作品の醍醐味ではないかと思います。

1回読むと、ひとつの大きな謎が解き明かされますが、実はそれはより物語をより楽しむ為の鍵に過ぎないのです。この鍵を使ってもう一つ奥にある百年の孤独という扉を空けることで、読み手はもう一度歴史を終わりから辿ることになります。そして、この歴史に私も立ち会わせてもらったのだという、奇妙な達成感、読後感を得る事が出来るでしょう。走馬灯を体現した作品、それが百年の孤独なのかもしれません。




ブエンディア家の家系図

本にも家系図が掲載されていますが、ページをめくったりするのが面倒だと思うので、iPhone壁紙サイズで家系図を作ってみました。登場人物名の下に一口コメントを追加してあるので、読み進めているうちに誰が誰だかわからなくなったら参考に使ってみてください。
百年の孤独 家系図

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